隠岐の島ウルトラマラソン コース
第一弾は早速6月に行われる「隠岐の島ウルトラマラソン」です。
私、デビューがこの大会で今まで50キロ3回、100キロ2回完走していますのでそこそこ自信があります。
出場される方は是非参考にしてください(?)
まずこの大会、中盤以降エイドが非常に多いです。
そして季節がら気温が滅茶苦茶低くなる、ということもまずありませんのでバックパックはまず必要ありません。
タイムを目指して歩かず走り切れるランナーは、ウエストポーチにジェル等を装備。
完走を目指すランナーは全くの手ぶらでも構いません。
2.5キロに1カ所エイドがありますので、その間でハンガーノックになったり脱水症状で動けなくなるといった可能性は低いです。
調子が悪くなったら最寄のエイドステーションで休みましょう。
制限時間も14時間半と緩いですしね。
こちらがコースマップと高低図です。
隠岐の島の沿岸を反時計回りに1周します。
高低差は200mくらいですから、ウルトラマラソンにしては小さいでしょう。
しかし、急な坂も多く、気を付けて走らないと後半歩きまくりになってしまいます。
隠岐の島ウルトラマラソン コース攻略
まずスタートから5キロほどは平坦です。
そこから100mほど上ります。上りは好きなように走れば良いです。
注意点は下り。
人間上りが得意だったり下りが得意だったり色んな人がいると思いますが、共通して言えるのが下りで飛ばす人が多すぎというところですね。
上りで落ちたペースを取り戻すためでしょうが、100キロウルトラマラソンでは「自殺行為」です!
覚えておきましょう。
ウルトラスタート時のペースは「フルマラソンのペース+45秒」までです。
フルが3時間半なら、大体キロ5分。
ウルトラの序盤はキロ5分45秒くらいで走るのが良いと思います。
素人はそれ以上スピードを上げてはいけません。
余裕があるなら終盤でその力を存分に発揮してください。
そして序盤の下りはその設定したペースより-5秒以上スピードを上げないことです。
とにかくウルトラマラソン序盤が楽なので気を抜くとペースが上がりがちです。
下りで上がったペースの勢いそのままにオーバーペースになる可能性があります。
下りは着地衝撃が大きいですし、重力の力を借りて自分本来の実力以上の動きをすれば負担も大きいです。
という訳であまりペースは上げずに100m下りましょう。
その後20キロまでに50mクラスの峠が2つありますがここも下りは注意します。
26.3キロの中村漁港は2020年から関門になりました。
しかし、4時間ありますからまずここで引っかかる人はいないでしょう。
※第1関門(中村漁港)26.3キロ地点 9:00(4時間)
関門を過ぎたら33キロくらいまで200mほど上ります。
序盤に調子に乗っていると既にここで苦しくなりますが、きちんと練習して、きちんとペースコントロールしてきた人はまだここでは余裕があるはず。
制限時間ギリギリで完走を目指す人もここは頑張って走りましょう。
なぜなら、どうせ後半の峠でどんどん時間的余裕が無くなるからです。
33キロから40キロまでは一回上りますが基本下り基調。
ここまでが辛抱です。
40キロまでは、まだ少し余裕がある人が多いです。
つまり、まだペースが上げられる。
しかしここで飛ばしてしまえば、ここまでの我慢も台無しです。
ここで我慢したら41キロ過ぎから90mほど上ってトンネル。
上手に走っていない場合、とここで脚が終了することが多いです。
トンネルをくぐって下ると田園地帯に出ます。
名物の焼き肉エイドはここなのでタイムを目指す人以外は寄っても良いでしょう。
60キロまではやや平坦です。
48キロの中間地点手前は急な坂。
ここを走れない=この後の3つの峠も走れない、になってしまいます。
苦戦は必至です。逆にこの急坂をまだ走れるなら後半の落ち込みは小さいはず。
希望を持ちましょう。
荷物を預けた人はここで受け取ります。
※第2関門(生涯学習センター)48キロ地点 12:15(7時間15分)
関門時間は7時間15分ですが、全体の制限時間が14時間半なので中間手前のここでギリギリだとかなり厳しい。
特殊な走り方を敢えて狙っている人以外は完走は不可能でしょう。
普通は後半ペースが落ちますので実質6時間15分くらいで通過しないと厳しいか。
50キロのスタート地点、水若酢神社を過ぎてここでは脚を温存します。
ただ、この辺りは日陰がありませんので暑くなると思います。そこが厳しい。
そしてここからこの大会最大の難所。
3つの峠越えです。
と、その前に第3関門
※第3関門(福浦エイド)59キロ地点 13:50(8時間50分)
第一関門からほぼ平坦なコースで11キロ。
1時間35分は普通掛からないでしょう。掛かってしまったらおそらく完走は不可。
ここは8時間くらいで通過したいものです。
まず60キロからの150mの峠は上りの途中に1つエイドがあってそこからすこし下って橋を渡ってまた上る。
かなり急です。ランナーさんによっては歩いてもいた仕方なし…かも。
やっと越えて下ったら海沿いのエイドを過ぎまた上る。
65キロからのこの150mの上りが一番キツイです。
傾斜も一番急ですし、先ほどの上りで脚がダメージを受けている中もう一度、しかも一気に上ります。
トンネルに到達したら上りは終わり。そして下ったら関門です。
※第4関門(那久エイド)70.8キロ地点 15:30(10時間30分)
第2関門から峠越えを含んで約12キロ。
ギリギリランナーならそこそこ時間を使うでしょう。
9時間45分くらいでは通過したいところです。
次はすぐさま71キロからまた上る。
ここの峠は3つの最後なので精神的に楽です。
100mほどしか上りませんので先の2つよりは楽です。なんとか上り切りましょう。
そして下りは先の2つと違ってなだらかに下ります。
この時点では飛ばす元気もないかもしれませんが一応注意を。
下りきったところに「ぜんざいエイド」がありますが…
これはトラップです。非常にくつろげて危険ですので出来るだけとどまらないようにしましょう(笑)
ちなみにここが第5関門です。
※第5関門(都万エイド)76.4キロ地点 16:20(11時間20分)
第3関門から5.6キロ。
安全圏は10時間35分!到着ではありませんよ、出発が10時間35分です。
ぜんざいを食べている場合ではありません。
ここから83キロまではほぼ平坦。
その後は90キロまでアップダウンがあります。地味にキツイ。
※第6関門(糠谷エイド)85.2キロ地点 17:25(12時間25分)
第4関門から8.8キロで1時間5分。
関門ギリギリで走ってきたランナーはおそらくここで回収されることになります。
12時間で通過すればきっとゴール出来ます!
90キロから5キロは空港の緩やかな上り坂です。
ここで走るか歩くかはあなた次第!
傾斜は大したことはありませんが、終盤に長い坂が続くのは辛いですね。
※第7関門(岬エイド)95.9キロ地点 19:00(14時間00分)
第6関門から10.7キロで1時間35分。
第6関門を通過して怪我や胃の不調等なければ何とか到達できると思います。90キロからは歩きでしょうが…
しかし、やはりギリギリ通過ではゴールは厳しい(不可能ではないかもしれませんが)。
13時間45分で通過すれば(多分)大丈夫でしょう!!!
あと少し、頑張れ。
96キロから97キロは私設エイド多発地帯。
まったりするなら寄りましょう。しかし数が多すぎるのでタイムロスもなかなか。
残り2キロで真っ赤な西郷大橋を渡ります。
渡り切ったら信号があるので「休める!」と思うかもしれませんが、赤でも行ってよし。頑張りましょう。
その後は大衆の応援の横を駆け抜けて、レインボーアリーナへ。
上り坂ですが、ここで走ると大声援が貰えます。
ゴール手前のアナウンスは
「●●県の■■さん、帰ってきました~。ペース落とさないでそのままそのまま!」
と無理やり走らされます。毎年そうです(笑)
それでは完走おめでとうございます。
お疲れ様でした。
※制限時間 19:30(14時間30分)
最終関門を通過してキロ7分で走れればチャンスあり。
最後まで諦めなければ何とかなる、かもしれません
こうやって書いてみるとコースそのものはそんなに厳しくないですし、制限時間も長いのですが細かいアップダウンが多いイメージですね。応援が多すぎてとても楽しいと思います。
まとめると
「細かいアップダウンが多い。下りは飛ばさず抑えましょう。手ぶらでもOK!」といったところでしょうか。
それではみなさんの健闘を祈ります!!!