コースの厳しさ日本一?野辺山ウルトラマラソンとは
みなさんこんにちは。
今日は長野県の星の郷八ヶ岳野辺山高原100㎞ウルトラマラソン、通称野辺山ウルトラマラソンの攻略です。
この野辺山ウルトラマラソン、日本一厳しいウルトラマラソンとしての歴史と知名度は圧倒的です。
近年は他にも厳しいコースが増えてきているので、一概に日本一完走が難しいとは言えませんが、このコースを完走することがウルトラランナーにとってステータスであることは間違いありません。
コースは42キロと71キロ、そして100キロの部があります。
コース図と高低図を見てみましょう。
高低差1100m以上、累積標高2000m以上とかなりえげつないコースとなっています。
そしてこの厳しさで制限時間が14時間と「別に長くない」のが完走の難易度を上げています。
ちなみにこの大会ではコース上に3つの温泉(稲子湯、八峰の湯、滝見の湯)があります。
ランナーは無料で入れるのですが、何もこんな厳しいコースでそんな特典作らなくてもいいのに…
初心者は入ってはいけません(笑)。
野辺山ウルトラマラソン攻略
ではさっそく見ていきましょう。
スタートは5時と5時20分の2部制です。
野辺山ウルトラマラソン、個人的には何が一番厳しいかというと、序盤20km手前、横岳中腹までの上りです。
序盤に上るというのは他の大会でもありますが、この大会は…
なんと上りの途中でトレイル(未舗装路)になります。
これがなんとも走りにくく、トレイルランニングに慣れていないと大苦戦します!
自分は過去にそれなりにトレランに出たことがありますが、足元が安定しないのが非常にストレスで、上り切ったときにはかなり疲弊していました。
トレイルが苦手な人は歩きを入れてもいいかもしれません。
そのくらいキツイです。
しかも後半でずっしりここのダメージが効いてきます。
上り切った後は当然下りますが、ここも注意。
上りで上手く走れなかったランナーにはここで後れを取り戻そうとする人もいます。
しかし、タイムロスは取り戻せません。諦めましょう。
この後も次々と試練がやってきます。
そのときにできるだけ余裕を残した方がいいのです。
下りの途中に23キロの関門がありますが、さすがに3時間40分なのでかかる人はあまりいないでしょう。
25キロくらいで下り切り、いったんアップダウンが少なくなります。
もちろん0ではありませんが。
その後35キロから150mほど上るのですが…
ここで歩きまくるランナーが続出です(私もその一人…)。
そのくらいこの大会の序盤はキツイです。
しかし、逆に考えるとこの地点でまだ走れるのであればまず完走できるのではないでしょうか?
その後はまた下り。
傾斜がきついのでそれはそれで苦しいですが、まあ走れないことはないかなと思います。
そして42キロは関門&荷物受け取り。
6時間なので何とか間に合うとは思いますが、ここでギリギリの人も多いよう。
そしてここでギリギリに到着した後にモタモタしていると次で引っかかります。
引き続き下ったあと50キロ、7時間の関門です。
ここはギリギリでも通過してしまえばまだ望みがあります。
その次が21キロ先、71キロ地点なのですが、そこまで3時間15分の間隔があるからです。
しかもコース的にやや上り基調なのですが、それほど大きな傾斜ではありません。
野辺山ウルトラマラソンを完走できるかは、間違いなくこの50キロから71キロの区間を無駄なく歩かずに進めるかにかかっています!
苦しいとは思いますが71キロからの上りはこの区間よりはるかにキツイです。
そこを元気に走れるランナーは殆どおらず、多くのランナーが歩きます。
71キロの関門をできる限り余裕を持って通過すれば、完走できる可能性はぐっと上がります。モタモタせずに頑張りましょう。
71キロから500mほど上り馬越峠を越えて79キロのエイドですが…
先ほど述べた通り、この区間は本当にキツイです。
歩いてもやむなしですが、できるだけ止まらないようにしましょう。
ただ、馬越峠までの道のりは木陰が続き涼しいのでそれだけは救いです。
このエイドをギリギリ通過だと11時間40分なので…
残り21キロを2時間20分で通過しないといけません。
はっきり言って無理な人がほとんどでしょう!
ここはギリギリランナーでも2時間40~50分は欲しいです。
(ラスト10キロが緩い上り基調なので、上りが得意な人なら2時間半でももしかしたらいけるかもしれません)
この後は90キロまではやや下り基調。
途中87キロ、12時間半で関門ですが、ここもギリギリでは厳しいです。
5分でも10分でも余裕が欲しいところです。
90からゴールまではやや上り基調ですが、ここまで脚を少しでも残せた人は良いのですが、このコースだと本当に脚が売り切れになることがあります。
ちょっとの上りも走れなくなるのです。
そうなったらあきらめましょう(涙)
余裕を持ってラスト10キロに入った人はまあ完走できるでしょうが、ゴール手前400mくらいに線路があります。
引っかかったら2,3分はロスを覚悟しないといけません。
ただ、制限時間の19時や19時20分の直前に通過する列車は無さそうなので、ここに引っかかったから完走できず…といった悲劇はなさそうですね。
ここを越えたらゴール。
本当にお疲れ様でした^^
野辺山ウルトラ注意点
ここで一つ野辺山ウルトラの注意点を…
この大会、ウルトラマラソンの中では非常に人気の大会で参加人数も多いです。
と、いうわけで序盤のトイレがめちゃ混みです!
スタートが2部制になったため以前よりはましかもしれませんが、それでもキツイ。
固定施設のトイレはともかく、仮設トイレはそれほど数が設置されていないので、序盤は大行列。
かなりの時間ロスをする可能性もあります。
この厳しいコースで数分のロスは後で運命を変えるかもしれません。
できるだけ序盤はトイレに寄らないでいいよう体調をコントロールしておきましょう。