チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンとは
こんにちは。
今回もメジャーな大会チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの攻略です。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは元々間寛平さんがマラソンの練習に使っていたコースが原点で、今やウルトラマラソンでも屈指の人気を誇るメジャーな大会となりました。
現在では富士五湖のうち…
三湖を回る71キロの部(制限時間11時間、7:00スタート)。
四湖を回る100キロの部(制限時間14時間、4:30・4:45・5:00のウェーブスタート)。
五胡を回る118キロの部(制限時間14時間半、4:00・4:15のウェーブスタート)。
の三つのコースがあります。
コース図と高低図です。
コース自体は、最大250mの高低差とそれほど大きいアップダウンがあるわけでもなく、標高が高く4月開催ということもあって気温も低めで非常に走りやすいです。
今回は100キロコースを中心に攻略していきます。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 100キロコース攻略
さて、スタートから順を追っていきましょう。
スタートは富士北麓公園。
小高い丘の上にあります。
ちなみにゴールもこちらです。
スタートしてから競技場を出てちょこっと上りますが、そこからは下り。
5キロ地点から10キロ地点まで100m弱上り、そこから先はそれほど大きなアップダウンはありません。
序盤ですからガンガン走れるでしょうが、後のことを考えるとできる限り温存しましょう。
そしてここで注意すべきは高低差よりも信号!
かなりの数の信号があるため、よく引っかかり大渋滞を引き起こします。
まだ元気なため結構焦るのですが、実際はどうしようもありません。
無駄な追い抜き・ペースアップなどせぬよう、落ち着いて走りましょう。
多少のタイムロスはやむなしです。
20.5キロ、2時間40分で最初の関門。
あんまりのんびりしてたら危ないかもしれませんが、まあここは大丈夫でしょう。
山中湖をぐるり1周して、スタート地点付近に戻ります。
スタートは丘の上にありますので要するにまた上る訳ですね。
38.6キロ、5時間で関門。
まあここも大丈夫だと思いますが、上手くペースコントロールできていないとここも歩いてしまうでしょう。
そうするとこの後からが大変です。気を付けましょう。
この大会は厳しい坂が少ないため、平地でどれだけ無駄なく安定して走り続けられるかがポイントです。
その後丘を下って、河口湖に向かいます。
河口湖の北側を回り、西湖に向かう上り坂の途中で関門。
ちなみにこの上り坂、距離は短いですが傾斜はかなりキツイです。
関門は56.4キロ、7時間15分です。
この大会の良いところは「どの関門もギリギリで通過したとしても完走できる可能性がそこそこある」というところでしょうか。
関門の厳しさのバランスが良いんですよね。
この区間だけ厳しい、というのがあまりない。
できるだけ歩かず走り続けましょう。
関門を過ぎたら坂の続き。
ですが上り切った後はまた比較的平坦です。
西湖から精進湖に向かう道がちょっと上るくらいです。
西湖を北側を走り抜け精進湖をぐるり回ったところが関門。
72.2キロ、9時間半です。
ここもギリギリでもまだゴールに間に合う可能性は十分あります。
ここから118キロの部は本栖湖に向かいますが、100キロや71キロの部は西湖に戻ります。
戻るときもそれほどキツイアップダウンもなく、辛いとすれば往きで上った50mくらいの坂ですね。
次の関門は80.6キロ10時間50分。
前の関門から8キロしか離れておらず、1時間20分もあるので楽勝だと思います。
この後は西湖から河口湖に向かうわけですが…
途中の下り坂がかなり急できついです(56.4キロ地点の関門の前後)。
慌てて下るとこの後脚にダメージが残りますので、ゆっくり下るのが無難です。
最後の上り坂まで少し脚を残しておくのです。
そのまま平らな道を進み、最終関門93.3キロ12時間50分。
ここを過ぎれば残り6.7キロを1時間10分なので楽勝っぽいですが…
ここからがこの大会で最初で最後の厳しい坂!
5キロで250m上ります。
この大会は坂があっても傾斜が大したことないか距離が大したことがないかで、それほど苦しくないのですが、この最後の上り坂だけは別です。
かなり急で、しかも長い。
歩きもやむなしですが、あまりにも止まりすぎたらゴールに間に合わないかもしれません。
正直余力を残しておくのはこの部分のためだけです。
しかし最後の関門もまあ常識的な設定ですので、多くのランナーはここを過ぎればゴールできるでしょう。
ラスト2キロは下りです。
全体的に平坦で、序盤は信号が多いものの、後半はそれほど気にならずとても走りやすい。
関門の設定も無理がなく、走り方の組み立てのしやすい大会ですね。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 118キロコース攻略
118キロの部は、実質118.5キロのコースを制限時間15時間ですので、100キロコースよりかなり難易度が高いです。
しかし以前は118キロで制限時間14時間半でしたので、随分完走しやすくなったとは思います。
56.4キロの関門までは100キロコースと全く同じで、そこから72.2キロの関門に手前から本栖湖に向かいます。
本栖湖を1周して帰ってくるわけですが、ここもやはり平坦です。
1周したところで関門87キロ、11時間。
これはギリギリで通過するとかなり厳しいと思います。
残り31キロを4時間、ラストが激坂ですからね。
100キロマラソンなら87キロ地点って結構足が終了している頃ですし…
戻ってきたら精進湖、西湖、河口湖と100キロコースと同じ道を辿ります。
その後の関門は
99.1キロ、12時間半。
111.8キロ、14時間5分。
ですがやはり100キロと比べるとかなりキツイ。
ラストの区間は100キロコースが6.7キロを1時間10分ですが、118キロコースは同じ距離を55分です。
これは厳しい。
もちろん安定してギリギリの走行を続けてきたランナーならここはこなせるかもしれませんが、失速してラストの関門をギリギリ通過というと、上り坂の途中で終了という可能性もあり得ます。
このコースは走力があるかも大事ですが、いかに上手に走れるか、というのが完走への1つのポイントになるのではないでしょうか。
ぜひ頑張って皆さん118キロコースを10回くらい完走してください!