ウルトラマラソンの補給について 補給タイミングとジェルの選択・効果

「ウルトラマラソンは水や食べ物を持って走った方がいいですか?」
これは初ウルトラを控えた人にとてもよく聞かれる質問です。(ここで言う「食べ物」の中にはおそらくジェルは入っていません。)

もちろん何も食べずに100キロ完走は不可能です。
しかし、私は携帯義務のある大会でなければ、バックパックを背負って走ったことはないです。
なぜなら、荷物を背負うことは自分にとって大きなストレスなのです。
肩が凝りそうだし、精神的にも窮屈です。
ですから、先ほどの質問には本音でいうと「No」と言いたいところです。

エイドの間隔が5キロ程度なら手ぶらでもいいかな?
とは思います。

例えば、マラニックの大会でエイドが10キロに1つもない、とかなら話は別です。
また、なるべく良いタイムで走りたいからエイドの食べ物は手を付けず、エナジージェルだけ摂って走る(それでもバックパックではなくワエアのポェットやウエストポーチに入れた方が良いとは思いますが)から荷物を背負うんだ、というならそれもまた分かります。

荷物を持たなくても基本大丈夫だとは思うのですが…

ただし…
ウルトラを走ったことのない人にはそんなことはイメージしにくいものです。

自分は何十回もウルトラマラソンを走っているから、コースによってペースのイメージも出来ます。
バックパックを持たなくてもいいとの想定できるのです。

でも、走ったことのない人にはそんな想像力も自信もありません。

じゃあどうすればいいか?
そんなときには、荷物を持っていれば「安心感」が得られます。
自分に自信を持つのは良いことですが、道中はどんなハプニングが起こるか分かりません。特に経験の浅い人ならなおさらです。
そんなときに水や食料を持っていれば安心して走れます。
その安心感が荷物を背負うことのストレスを上回る可能性があるなら、持って走ればいいと思います。

正直、ウルトラマラソンでリスクが圧倒的に高いのは後半なので、中間地点のドロップバッグに預けておいて、後半から背負うというのもありだと思います。

ただし、こういう問題の正解というのは人それぞれなので、最終的には個人の判断が最優先となってしまいますが。

エイドの間隔と内容を確認の上、必要と思ったら是非携行しましょう。
再度言いますが、エイドの間隔が5キロ程なら手ぶらでもOKです!

目次

水は食べ物よりも大事!

補給の仕方についても考えてみましょう。
まず水。

いきなり水で申し訳ありません。
食べ物より水の方が大事なのでとりあえず水です。

皆さんはエイドで一杯に飲み物を注がれたコップを見たことがありますか?
あまりないですよね。

何故か?
まず、コップに一杯飲み物が入っていると走りながら飲みにくい。
そして、そもそも1回の給水でそんなに水分は必要ないからです。

1度に吸収できる水の量は決まっています。
ですから、それ以上の量を一気に摂っても余分なものは出るだけです。
目安としては1回約200ml。

10キロ毎に400mlを摂るよりも5キロ毎に200mlを摂る方が効率的ということですね。

そして大会がスタートしたらエイド毎に必ず水分は摂ること。
喉が渇いていなくても決して飛ばしてはいけません。
脱水症状になってしまってからでは手遅れです。
何事も早め早めの対策ですね。

のどの渇きを感じた時には脱水はかなり進んでいます。

あと、小出監督によると、水分を摂ることで身体の中から体温を下げる効果があるそうですよ。フムフム。

腹が減ってはマラソンできぬ!

次に食べ物。
こちらもテキトーにエイドに寄るごとに食べれば良いです。

オレンジやバナナなどの果物は吸収が早いです。
逆にパンや米などは吸収が遅い。
これらは吸収に2~3時間掛かります。

エイドに着いたら立ち止まってゆっくり食べればいいでしょう。
タイムロスが勿体ないからと言って、すっとばすのは愚の骨頂。

ウルトラマラソンを完走できるかという人間にとって、2分や3分止まっても大勢に影響はありません。
何十分も座り込んで食べて休憩するとかは問題外ですが。
どうせ後半には大失速するかもしれないのです。

100キロの前半50キロを5時間、後半50キロを8時間でトータル13時間なんてよくある話です。
50キロを8時間なんて10キロ1時間半以上掛けている訳で、もう走っているんだか歩いているんだか分からない状態です。

もちろん、走り続けられるような脚を手に入れられたら、エイドでそんなに多くの時間くつろぎません。

自分の場合も9時間台や8時間台を目指す場合は手持ちのエナジージェルを飲んで一切固形物を食べませんし、給水は後半でも止まらずに摂ります。

目標設定と自分の走力を照らし合わせてエイドでの過ごし方を決めていきましょう。

走力が上がれば手持ちジェルの補給だけでウルトラマラソンを完走できる

一般的なジェルは大体重さ40g~50gくらいで100kcal~120kcalのエネルギーがあります。

私の場合は大体100キロ走るのにこのジェルを10個持ち、基本的にはエイドで食べ物は口にしません。(もちろんお腹がすいた、と感じたらバナナとか食べますよ)
10個ということ総カロリーはせいぜい1200kcal。

水分補給はもちろん可能な限り全エイドで行いますが。

100km走れば消費カロリーは6000kcalとも言われます。
それを1200kcalの補給で走り切れるのですから、いかに体の脂肪をエネルギーとして消費しているか分かりますね。

人間って凄い!

ウルトラマラソンでジェルを補給するタイミング

みなさんは運動による消費カロリーの計算式ってご存じでしょうか?

それは…
おおよそ体重(kg)×距離(km)です。

体重50キロの人が10キロ走ったら500kcalということです。

ここで大事なのは速さがこの式に含まれていない。
つまり体重と走った距離が同じなら、キロ4分で走ろうがキロ6分で走ろうが「運動による」消費カロリーは変わらないということですね。

というわけで、ジェルの摂取は10kmに1つとか、距離によってタイミングを決めておけばよいと思います。

もちろん消費エネルギーというのは運動によるものだけではありません。
人間には基礎代謝がありますからそれを足したものが総消費カロリーです。

キロ4分で10キロ走ると40分、キロ6分で10キロ走ると60分掛かりますから、10キロ進む間に基礎代謝はキロ6分で走った方が1.5倍消費します。

しかしこれは運動による消費に比べれば少ないので、例えばサブ10できるようなランナーはジェルのみで完走できる可能性もあります。

それが14時間とか15時間とか掛かってくると、やはり基礎代謝の消費量が多くなってきますからジェル+エイドの食べ物、もしくは最初からエイドの食べ物のみで補給するのが良いでしょう。



カーボローディングとは

人間はマラソンに限らず運動するにはエネルギーが必要です。
前述のとおり、そのエネルギー源は糖と脂肪です。

限られた量しか貯蔵できない糖(グリコーゲン)に対して、その気になれば脂肪は何kgでも貯蔵できます、たぶん。

しかし運動を行う上では、強度により違いはあると言え、糖と脂肪の両方を消費します。

脂肪は大量にあるのでいいのですが、糖には限りがありますから、こちらが尽きたら終わりです。

普通に考えれば、蓄えるグリコーゲンの量が増えれば持久力も向上しますよね!

というわけで、グリコーゲンの貯蔵量を普段より増やせないか?

そのための食事法をカーボローディングと言います。

①カーボローディング・古典法

これは結構有名ですね。

昔からある方法だそうです。

本番1週間前から4日前までは糖質の摂取を抑え、たんぱく質や脂肪の高い食事を摂り体内の貯蔵グリコーゲンを涸渇させます。

そして、3日前から当日までは糖質の摂取割合を増やし、グリコーゲンの貯蔵量をリバウンドさせます。

ここで勘違いしてはダメなのは、摂取エネルギーに対する糖質の摂取割合を増やすということが大事で、ドカ食いして糖の摂取量2倍とかにするわけではないということです。

あくまで割合です。

この方法で体内のグリコーゲン量が増えるはずですが…

このカーボローディングをするとお腹が緩くなったり(いやほんとになりますよ)、内臓に負担がかかるため、他の方法も勧められています。

②カーボローディング・改良法

本番の1週間前から4日前までは通常通りの食事をします。

そして3日前からは高糖質の食事を摂り、体内にグリコーゲンを蓄えます。

こちらでも持久力がアップするとのことですが…
しかも体への負担も少ない、そりゃそうだ。

しかしこれは本当でしょうか?
これが本当なら古典法なんて絶対いらんじゃないですか!

絶対改良法の方が簡単でいいですよ。

古典法のリバウンド理論はどこへ行ったのか?

③俺的カーボローディング

ここからは完全に私のオリジナルです。

この方法は意志の弱い、集中力の無いランナーにおススメの方法です。

まず本番4日前から2日前まで極力糖質は取らないようにします。

具体例で言うとパンと米は一切控えます。

そして前日から当日にかけて高糖質の食事を通常よりも多く摂取します。

割合を増やすだけでなく総摂取量も増やします。

ただ、一気にドカ食いすると、ただでさえ危険なカーボローディングがさらに腹を壊しやすくなるので、糖の摂取回数を増やすのが安全だと思います。

これでバッチリ!
グリコーゲンの貯蔵量はガンガン増えます、たぶん。

ただし、体への負担はめっちゃ大きいかもしれません。

実行するなら慎重に、自己責任で…

この方法のメリットは短期間で調整してしまうところです。

私もそうでしたが、古典法などを実践すると低糖質の期間が終了した瞬間、禁欲の反動で糖質の割合云々ではなく、ご飯・パン・麺類などをつい大量に食べてしまうのです。

結果ブクブクに太って、本番は重量オーバー、ということがよくありました。

この方法では糖解禁から2日で本番なので欲をコントロールしやすい。
集中力が続きます。

しかも始めから多めに食べていい設定ですから我慢の必要もなし。

あとは体が持ってくれるかどうかです。

俺的カーボローディング 実践結果

そもそもカーボローディングは面倒なのでしたくなかったのですが、とある事情でしなければならなくなりました。

それは先日、12月8日のとびしまウルトラマラニック!

2か月間で100キロ前後と全く練習しておらず、でも明るいうちにゴールしたいという我儘を両立するにはこれしかない!

ということで取り組みました。

「藁にも縋る」という」やつですね…

実際にやってみると、我慢しなければいけない期間が短く、意思を貫き通しやすい。

前日、当日もむしゃむしゃ食べますが、期間が短いため、ブクブクにはなりません。

さあ実際当日の走りがどうだったかというと…

序盤はドタドタでペースが上がらず。

しかし中盤からは明らかに脚が良く動き、最後までエネルギー切れはありませんでした。

これは凄い!

序盤のスローペースは練習不足の上に、カーボローディングの典型的な傾向かなと思いました。

グリコーゲンは水分を吸収しやすいため、貯蔵量が増えると体重も一気に増加しやすいのです。
体重が重くなれば体の動きも悪くなるので、序盤にペースが上がらなかったのだと思います。

ちゃんと練習していればもっと上がっていたかもしれませんが(笑)

あと、カーボローディングをするとお腹が緩くなりやすい、とよく聞いていましたがこれもホントです。

とびしまでは、序盤がなんだかお腹がスッキリしない感じが続いていました。

メリットもデメリットもありそうなカーボローディング。

もしかしたらいい結果が出るかもしれませんから「自己責任で」やってみてもいいかもしれませんね。

エネルギー系ジェルレビュー

ここからは自分が実際に使用した携帯補給食を並べてみたいと思います。
是非参考にしてください(笑)

各ジェルに携行効率を載せてます。
1gあたりのエネルギー数です。
数字が大きいほど持ち運びが楽(重さの負担が小さい)ということですね。

日本新薬 WINZONE ENERGY GEL(ウィンゾーンエナジージェル)






エネルギー…115kcal
炭水化物…28.8g
マグネシウム…50mg
ヒドロキシクエン酸…100mg
重量…40g
携行効率…2.88kcal/g

あまり聞いたことは無いかもしれません。
日本新薬の「WINZONE ENERGY GEL」というジェルです。

重さは40gで115kcalの携帯便利な純粋エネルギー補給用です。
これ、飲んだ感覚がまずちょっといいです。

濃縮されたジェルって、まず美味しいとか美味しくないとかではなく、結構飲みづらいことがあります。
しかしWINZONEはめちゃめちゃベタベタな訳でなく、少しサラサラしていて飲みやすい。

これ水ないと無理だろ~って感じではないです。

肝心の成分ですが…
4つの味それぞれ少しずつ違うのですがここではパイナップル味を。

マスカット味もシークワーサー味(なんじゃそりゃ!)も殆ど変りません。

炭水化物が29gになるだけ。
オレンジ味はヒドロキシクエン酸が50mgでカフェインが50mg含まれています。

脚攣り予防のマグネシウムは定番として、「ヒドロキシクエン酸」。

これは一体…!(笑)

実はヒドロキシクエン酸はクエン酸とは違うもの。
ヒドロキシクエン酸の役割はグリコーゲンの貯蔵と脂質の活用促進だそうです。

凄くないですか?
糖を貯めつつ積極的に脂肪を使う。

是非実戦で役立てたいものです!

DNS エナジージェル






エネルギー…134kcal
たんぱく質 4.5g
炭水化物 28.9g
食塩相当量 0.14g
マグネシウム 50mg
アルギニン 1200mg
シトルリン 1200mg
カフェイン 100mg
重量…41g
携行効率…3.27kcal/g

ここで目を引くのはエネルギー!
134kcalと、41g・120kcalの壁を突破しています。
エネルギーを濃縮しているらしいですが、確かに濃い。

私はこれを50キロ過ぎで飲んでみたのですが、ドロドロというか粘着力抜群のベタベタでした。めちゃめちゃ味は濃いです。
もうちょっとサラサラなのかと勝手に思っていましたので思わずむせた!
公式にはほんのりとしたハニーレモン風味と書いてありますが…
どこがやねん(笑)

とりあえず元気は出ます。
ついでにカフェインとマグネシウムも入ってます。

そしてこのジェルの最大の売りはアルギニンとシトルリン。
そう!
アルギニンってアミノバイタルスーパースポーツにも入っている成分です。
持久力を上げるやつです。

アルギニンを摂ると体内の一酸化窒素生成が促進される。
一酸化窒素は血管拡張作用がある(らしい)ので酸素や栄養の運搬量が上がり、持久力も上がる(らしい)のです。
らしいばかりですみません…

ただしアルギニンは塩基性なので大量摂取すると気分が悪くなるそうです。
シトルリンはアルギニンの塩基性を抑えるので同時に摂取するといいのです。

こんな話を聞いたら持久力がなんかアップしそうですね~
まあ、一度試してみてはいかがでしょう。

パワーバー パワージェル(PowerGel)



エネルギー…120kcal
ナトリウム…200mg
重量…41g
携行効率…2.93kcal/g

成分はとてもシンプルですね。
これにプラスで
グリーンアップル味はカフェインが25mg、梅味はクエン酸が410mg含まれています。

120kcalで41g、大きさもコンパクトです。
重ねて持っても邪魔になりません。

種類はレモンライム、バナナ、グリーンアップル、トロピカルフルーツ、梅となかなかの個性派です。
どうしてどのメーカーでも赤リンゴは選ばれないのであろうか?

ちなみに炭水化物はブドウ糖と果糖を2:1の割合で配合しています。
ブドウ糖だけの配合と比較すると、20~50%のエネルギーを筋肉に運び、持久力を8%上げることができる…らしい。
↑公式HPに書いてありました。すごいじゃん、パワージェル!

ナトリウム含有量は他のメーカーに較べてかなり多いです。

これでお値段は250円、なかなかいい値段ですね(笑)

肝心の味ですが…
これはあまり美味しいとは感じません。
非常にドロドロしています。
さすがの私でもウルトラマラソンの後半、ゼーゼー言っている中の摂取は辛いです。

でも、保存料不使用、人工甘味料不使用なので安心ですね(?)

せっかく軽いのに残念ですが、パワージェルを摂取するときは別のボトルに移してスポーツドリンクなどで多少割ると飲みやすいとは思います。

パワージェルの真価はロングトレイル中の摂取ではないでしょうか?
ウルトラマラソンよりさらに時間が掛かり、エイドも少ないロングトレイルではジェルも大量に必要です。
ただでさえ荷物が色々重くなるため、ジェルの重さはすこしでも軽減したいところ。
大きさも小さいのでトレランバッグに積み込みやすいです。

トレイルランニングなら歩く場面も多々あり、ドロドロのジェルでも比較的摂取しやすいと思います。
マラソンと違って、まず水も携帯してますしね。

かつて私もこのパワージェルを愛用しておりました。
味以外は(ヲイ)なかなか使い心地が良かったのでね。

しかし貧乏人の性、250円でも高く感じてしまい、より安いジェルに走りがちな今日この頃です。
でも良いですよ、パワージェル。

あと、直接関係ないですがパワーバーと言えばグミ!
これは美味しいです。
ウルトラマラソンの最中にもモグモグ食べられます(笑)

これでサブ10間違いないですね!

マグオン(magon)




エネルギー…120kcal
マグネシウム…50mg
カフェイン…25mg
重量…41g
携行効率…2.93kcal/g

アップルフレーバー、グレープフルーツフレーバー、梅フレーバーの黒柄に加えて、最近はレモンフレーバー、ラフランスフレ-バー、ピンクグレープフルーツフレーバーなど発売しているマグオン。多種多彩です。
グレープフルーツとピンクグレープフルーツってなかなかお洒落な共演だと思いませんか^^

しかし私自身はジェルの味なんて違いが良く分からないし、当然好みもないので、不味すぎなければそれでいいのですけど。

マグオンの最大の特徴はなんといってもマグネシウムが含まれているところですよね。
で、マグネシウムがなんかマラソンの役に立つのか?

ええ、難しすぎますが…
簡単にまとめると、
①マグネシウムが不足すると脚を攣りやすくなる
②筋肉疲労からの回復にもマグネシウムが有効
③マグネシウムは発汗や排尿で失われる
④というか、日本人の食生活ではもともとマグネシウムが足りていない

というわけで、なかなか重要なミネラルみたいですよ!
脚を攣りやすい人はレース中にいくつか摂った方がいいかもしれませんね!

はい、私はマラソンで脚を攣ったことが無いのでイマイチ実感がわきませんが…

41gで120kcalとなかなか効率的な(?)重さ。
↑軽いですねという意味ですよ~
飲んだ感じはなかなかベトベトな感触です。
水と一緒に摂取が望ましいと思います。

お値段は…
280円!!!
結構高いですね。

毎週100キロマラソンに出る人にはこの出費は辛いです。
まあ、いくらマグネシウムが重要な成分だとしても、レース中は1個か2個の摂取でいいのかなと思います、たぶん。

一応意識してマグネシウムを摂らなくても100キロの完走は可能ということは証明されていますので。
しかしそんなことを言いだすと、ジェルを1個も摂らなくても100キロの完走は可能は可能だし。

どんなジェルが効果的かってなかなか証明するのは難しいですよね。
色々人体実験で試していますが、直接的に飲んで実感できるものではありませんし。

シューズの効果の方がまだ色々違いを実感できると思います。

最後に…
マグネシウムは必要以上に摂ったとしても効能が上がる訳ではないそうです。
よって、「10キロ毎にマグオンを摂ろう!」とかはしなくても良さそうですね。

shotz ENERGY GEL(ショッツエナジージェル)






エネルギー…117kcal
炭水化物…29.8g
ナトリウム…36mg
カリウム…18mg
重量…45g
携行効率…2.6kcal/g

あんまりスポーツ用品店では売ってない気がしますね。

カフェイン無しのものが4種類、カフェイン入りのものが3種類です。

重量45g、エネルギー117kcalなので携帯には便利。

飲んでみた感触は…
うむ、濃い!
めっちゃ濃い!

超濃縮といった感じです。
ウルトラマラソンの後半では元気でないと飲みづらいかもしれませんね。

アミノ酸などもなく、純粋にエネルギー補給用ですね。
吸収が速く、血糖値も上がらず。
ありきたりですが、無難なのが一番とも言います(笑)

パワーバーと違い、果糖は使用していないよう。
-30℃でも凍らないので登山に適しているようです。

しかし、これは凄いな。
つまり冷凍庫でめちゃめちゃ冷やしたものを保冷剤と一緒に中間地点に送り、そこで受け取ったらめちゃめちゃ冷えたジェルが飲めますね。
保温環境を研究しないといけませんね。
いつか試します。

多彩な味のラインナップも魅力です。
カフェイン無しは、レモンライム、コーラ、ワイルドベリー、マンゴーパッション。
カフェイン入りはコーラバニラ、カプチーノ、グリーンプラム。
はっきり言って意味の分からないものもあります。

コーラバニラって何ですか?

どうせウルトラマラソンの後半は味覚もおかしくなってくるので、味を楽しむなら前半で摂取しましょう(笑)

メイタン サイクルチャージ






エネルギー…116kcal(メイタンCCCは109kcal)
たんぱく質…0.04g
脂質…0.04g
糖質…29.04g
食物繊維…0.2g
ナトリウム…119.6mg
鉄…0.072mg
カルシウム…2.16mg
マグネシウム…3.64mg
カリウム…112.8mg
ビタミンB1…0.372mg
ビタミンB2…0.34mg
ビタミンB6…0.368mg
クエン酸…308mg
重量…40g
携行効率…2.9kcal/g

「メイタンサイクルチャージ」ですが…
ちなみにMeitan Cycle ChargeなのでメイタンCCとも言います。
さらにカフェイン入りはMeitan Cycle Charge CaffeinなのでメイタンCCCとなります。

では内容を見てみましょう。
(すみません、写真はメイタンCCCですが標準タイプのメイタンCCを説明します)

とまあ、こんな感じです。
小回りが利く(?)成分で、エネルギー量も重量もバランス良し。

単糖類、二糖類、多糖類を配合しているので速攻性と持続性を兼ねています。
意味が分からん?
そうですか!

解説しよう。
通常私たちが糖を吸収する際、炭水化物を単糖類まで分解して吸収します。
単糖類が二つ繋がったのものを二糖類、さらに単糖類がたくさん繋がったものを多糖類といいます。
例えばよく聞くブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)は単糖類。
ブドウ糖が2つ繋がったものを麦芽糖(マルトース)、ブドウ糖と果糖が結合したものをショ糖(スクロース)といい、二糖類。
麦芽糖が多数繋がったものをデキストリンと言い、これは多糖類です。

分子構造の大きいものはまず単糖類に分解されてから吸収されます。
メイタンのように単糖類、二糖類、多糖類と配合されると、まず単糖類が吸収され、その間に二糖類、多糖類が分解され、単糖類まで分解された時点で吸収されます。

と言う訳で速攻性も持続性も兼ねたジェルということになるんですね。

肝心の味ですが、梅肉エキスが入っているからかちょっと酸っぱいです。
しかし、これがいい!

ジェルって何となく甘いものが多く、ウルトラの後半になるともう飽きてくるんですよね。
メイタンを後半で摂れば新鮮な感覚が得られます。
もちろん前半で摂取してもいいですけど(笑)

ウルトラを走るときは様々な種類のジェルを持って走るのも一つの手ですよ。

粉飴ジェル(KONA-AME for Athletes)







エネルギー…100kcal(50kcal)
重量…40g(20g)
携行効率…2.5kcal/g
※カッコ内は50g

どんなジェルでも安いにこしたことはない!
携帯用ジェルはたかだか100kcal程度のエネルギーに200円以上したりします。

しかし今回紹介する粉飴ジェルはなんと最安で100kcal 89円です。
H+Bライフサイエンス提供。
これは安い。

小さいのが20gで50kcal。
大きいのは40gで100kcalです。

1gあたり2.5kcalと、重量に対してまあまあのエネルギー効率です。

驚きなのはその値段。
20g(50kcal)10本入りは790円(1本79円)
20g(50kcal)20本入りは1380円(1本69円)
40g(100kcal)10本入りは990円(1本99円)
40g(100kcal)20本入りは1780円(1本89円)

特に40gの方の安さが群を抜いていますね。

成分的には単純にエネルギーと少量の食塩とクエン酸です。

食感ですが、走りながらでも十分飲みやすいですね。
私、粉飴という名前からして最初はもっとドロドロで甘いのかと思いましたが、クエン酸が効いててむしろちょっと酸っぱい感じでしたね。

このジェルはカロリー計算も簡単ですし、とにかく安い。
最初から最後までこれ1筋でいかなくてもいいかもしれませんが、ウルトラマラソンのお供に主力にしてもいいと思います。安いし。

コストパフォーマンスはやや高くなりますが、例えば5km毎に20g(50kcal)を1本っていうのも胃腸にやさしくていいかもしれません。
10キロに40g(100kcal)1本よりやさしいです。(財布にはやさしくないですが…)
お腹の弱いランナーは一考の価値あり。

アミノバイタル・パーフェクトエネルギー



(未濃縮タイプ)
エネルギー…180kcal
炭水化物…41g
アミノ酸…5g
食塩相当量…0.04g
重量…130g
携行効率…1.38kcal/g

(アミノショット)
エネルギー…109kcal
炭水化物…24.4g
アミノ酸…2.5g
食塩相当量…0.23g
重量…45g
携行効率…2.42kcal/g

「後半で差をつけろ。」
アミノバイタル・パーフェクトエネルギーです。

未濃縮の重いタイプと持ち運びが便利な濃縮タイプ(アミノショット)があります。

初めてこれを見たのは2015年の四万十川ウルトラマラソンでした。

スタートで未濃縮タイプを配っていたので貰って飲んだところ…
100キロの前半4時間19分…
後半4時間34分と後半あまり落ちずにゴール出来たのです。

まさに「後半で差をつけた」感じでした。
失速した先行者をどんどん抜いて行った感じですね。

まあ、これもパーフェクトエネルギーのおかげかは分からないのですけどね(笑)
そもそも四万十川ウルトラマラソンのコース自体、後半がかなり平坦で失速しにくいコースなのは間違いありませんから。

それでも私が毎回欠かさず使用する理由とは…
ジェルには珍しい…アミノ酸「アラニン・プロリン」を配合されているのです。

最初にこのジェルの成分表をみたとき「おや」と思いました。

エネルギーは130gで180kcal、そこそこ重いですね。
しかしまあこれはいい。

問題はたんぱく質の成分です。
だいたいここってBCAAが入っていることが多いですよね。
バリン、ロイシン、イソロイシンとかの必須アミノ酸です。
もしくはアルギニンとか。

しかしアミノバイタル・パーフェクトエネルギーに入っているタンパク質は…
アラニン(4.5g)・プロリン(0.5g)というアミノ酸です。
よく見たら表の下部にもデカデカと載っていました。

そうです。
この赤いアミノバイタルはこのアラニン・プロリンが売りなのです!

で、この2つのアミノ酸は何だ?
という話ですが。
これはエネルギー源アミノ酸なのです!
なんだそれは?
と思うでしょう?
いや、私だって知りませんよ。
でもそう書いてあるじゃん!

じゃあ言い方を変えましょう。
持久系アミノ酸です!
えっ、まだ分からない?
そうですか。
そりゃ分かりませんよね(笑)

と、いう訳で調べてみました。

アラニンとプロリンは人間の身体の中で生成できる非必須アミノ酸です。
このアミノ酸を運動前に摂取すると、肝グリコーゲンの消費を抑えることができるのです!

まだ分からない?
承知しました!

人間が運動するときのエネルギー源にはグリコーゲン(糖)と脂肪があります。
脂肪は膨大な量の貯蓄がありますが、グリコーゲンの量には限りがあります。

そしてそのグリコーゲンは肝臓と筋肉に蓄えられています。
運動するときは血中の糖を消費するため血糖値が下がります。

そこでグリコーゲンを分解してグルコースにして血糖値を維持するのですが…
グリコーゲンが枯渇してしまえば、それ以降は血糖値の維持が難しくなってしまいます。

と、言うわけでグリコーゲンは大事に消費したいですよね!

そこでアラニンとプロリンの登場です!
この2つのアミノ酸を運動前に摂取すると血糖値の低下を抑制し、なおかつ肝臓のグリコーゲン量の低下も緩やかにするのです!
つまり高いパフォーマンスを長時間維持できるようになる。
すごいですね、アラニン・プロリン!

どうやら糖と一緒に摂取することで、グリコーゲンの生成を助けているようです。
まあ、これが本当なら摂取しておいて損はない…

というわけで私はウルトラマラソンでは毎回使用していますよ~。
(事前に未濃縮、中間でアミノショットを飲んでいます。)

ザバス ピットイン エネルギージェル



エネルギー…170kcal
炭水化物 42.8g(マルトデキストリン42g)
食塩相当量 0.6g
カリウム 23.5mg
ビタミンB1 0.5mg
ビタミンB6 0.5mg
ナイアシン 5.5mg
ビタミンC 40mg
クエン酸 1100mg
重量…69kcal

(栄養ドリンク風味だけカフェイン25mgが入っています。)
携行効率…2.46kcal/g

値段も重さもお手頃なザバスピットインエネルギージェル。

ピーチ風味
ウメ風味
は良いのですが…
例によって
栄養ドリンク風味
もありますよ。

色んなジェルでエナジードリンク味とかありますけど、エナジードリンクって基本の味の定義があるのでしょうか?
もちろん飲んでみたら分かるんですよ(笑)
ああ、エナジードリンク風味だねって。
一体いつの時代からこの味が始まったのか…

これは私、結構愛用しています。

色々な成分を含む配合になっていますしね。
カリウムを摂ると、マグネシウムと同じく脚が攣りにくいらしいですよ。

何故私が愛用してるかというと…
それは1本がほどほどの量だからです!
69gで170kcalと重さの割に比較的エネルギー量が高いです。
そして、1本200円とそれなりに安い。
しかもスポーツ用品店とかだけでなく、ドラッグストアでも売っています。購入しやすい。

そしてこのジェルを使う最大のメリットは…
かなり軽い割にキャップが付いていることです!

なんやねんそれ?
と思われますでしょうか?

マラソン走ってて思うのですが、私、ジェルって一気に摂りたくないのですよ。
しかし、40gくらいのジェルって切り口を開けて一気に摂らなければいけません。

私は大体10キロに1本分摂るのですが…
50分に1回摂る感じです。

「ザバス ピットイン」なら170kcalあるので5キロ毎3回に分けて摂取で問題ありあません。
水もそうですが一気に摂取するより少しずつ摂取した方がデメリットが少ないです。

特に後半…
ドロドロしたジェルを一気に摂ると気持ち悪くなる可能性があります。

そう考えるとキャップという物体は何よりありがたい!
(まあ、そもそもドロドロの口当たりを何とかして欲しいのですが、軽くするためにドロドロの濃縮タイプになるのは仕方ないですね)

後半切り口を切らなくても良いというのも大きいですね。
手が痺れている可能性もあるので。

自分の場合、スタート前はアミノバイタルのパーフェクトエネルギー(赤)ですが、道中はこのザバスピットインを使うことも多いです。
170kcalあれば持つ本数も減るしね。
走行中のストレス軽減も大きいです。

購入しやすくて、少量ずつ摂取しやすい、しかも安い!

皆さんも使用してみたらいかがでしょう?
きっと100キロサブ10できると思いますよ(無責任)。

パワープロダクション ワンセコンドCCD



エネルギー…165kcal
炭水化物…41.4g
ナトリウム…100mg
カリウム…40mg
ビタミンC…60mg
食塩相当量…0.25g
カフェイン…25mg
重量…85g
携行効率…1.94kcal/g

賞味期限切れのものをお知り合いのランナーに貰ったのがこのジェルとの出会いでした。

私は賞味期限切れなど気にしません!
そんなことに負けてられるか!

という訳で、「パワープロダクション ワンセコンドCCD」です。

こんな密封容器の保存食の賞味期限が1月や2月切れていても問題ないに決まっています。
という訳で早速実戦で使用してみることにしました。

写真は「クリアレモン」味ですが、「ライチ」味もあります。
こちらはパッケージはブルーです。

何故かジェルの味ってストロベリー味とかメロン味とか無いですね。
こういったものはどういう理由で選ばれるのでしょうか、ライチ味ってね…

かき氷は苺とメロンは鉄板なのに(笑)

先日ご紹介したザバスピットインエネルギージェル(69g、170kcal)と較べるとやや重く(86g)、エネルギー量も165kcalとやや少ないです。
あ、値段は190円ですよ~
良心的ですね。
カリウムも入っているので脚攣り対策にも良さそうです。

カロリーはまあいいのですが、重さ。
86gはポッケに3ついれておくと多少気になります。
シューズの重さは殆ど気にならない私ですが、ジェルの重さは気になるのです。
まあ、これは人それぞれですかね~
私が今まで使ったことが無かったのもその重さ故だと思いますね。

しかし、このワンセコンドCCDの最大の魅力は、その舌触り(え?)。
ドロドロのジェルが世を謳歌するなか、サラサラです。
水が無くても比較的飲みやすい。

ウルトラマラソンの後半、クソ暑くなる中ドロドロのジェルを無理に飲みたくはないものです。
しかしワンセコンドCCDなら抵抗なく飲むことができます。
少なくとも私はそうでした。

比較的重めなので、中間地点の荷物に預け、後半少しずつ摂取する。
ザバスピットインと同じくキャップ付きなので別に一気に摂らないと困るという訳でもありません。

ウルトラマラソンで使用するならそんな感じが良いのかな。

賞味期限切れのものを押しつけられましたが(笑)、結構使っていけるなという感想です。

これからは賞味期限の切れていないワンセコンドCCDを使っていきたいと思います。

て、いうかジェルの賞味期限って結構長いんじゃないの?
良い子のみんな、期限切れるまで放っておかないで早く使用しましょうね!

メダリスト エナジージェル







エネルギー…107kcal
炭水化物…26.6g
食塩相当量…0.21mg
重量…45g
携行効率…2.37kcal/g

「メダリスト」のエナジージェルです。

私、最近真面目に仕事をするので視力が下がってしまってね。
デスクワークが多いので…
そうそう、やはり走るときは眼鏡だと走りにくいので、コンタクトが良いかな?って。

違います!
コンタクトレンズのメダリストではありません!
メダリストエナジージェルです。

APPLE、GRAPEFRUIT、GRAPE、COFFEE味があります。

コーヒー味はカフェインが入っています。

このジェルの何を気にいっているかと言うと…
ズバリ、ゼリーのような食感でしょう!

大体、世の中のジェルは
①パワーバーのジェルのようなドロドロのもの
⇒後半飲むのがしんどい!
②パワープロダクションのようなサラサラなもの
⇒一気にしぼりだしたら気管支に入る(ゆっくり出せばいいと思うでしょうが、頑張って走ってるとそのジェルがドロドロかサラサラか一瞬忘れる)。

しかし安定のメダリストはそれほどトラブルがありません。
「そんなトラブル普通ないだろ!」とか思われるでしょうが、私はよく咳込んで走ってます(笑)

あと、食べてる感があるのがいいですね。
私なんか100キロ走る間、殆どエイドでは食べず、携帯したジェルでしのぎますが、後半腹が減って仕方ないのです。

腹が減るのは糖では無く脂肪を使って走っているためなのでそれはそれでいいのですが、あまりにもお腹が空くとしんどいです。
そんなときメダリストならとりあえず食べた気になります(笑)

軽いしおススメです。
でも、すいません。
コーヒー味はちょっと怖くてまだチャレンジしてないです…

ティゴラ エネルギージェル




青リンゴ味
エネルギー…120kcal
たんぱく質…0.53g
脂質…0.43g
炭水化物…28.46g
ナトリウム…122.4mg
鉄…2.7mg
マグネシウム…20mg
ビタミンB1…4mg
ビタミンB2…5mg
ビタミンB6…3.8mg
オルニチン…200mg
アルギニン…100mg
カルニチン…50mg
クエン酸…830mg
重量…48g
携行効率…2.5kcal/g

グレープフルーツ味
エネルギー…120kcal
たんぱく質…0.62g
脂質…0.48g
炭水化物…28.22g
ナトリウム…77.76mg
鉄…2.7mg
マグネシウム…20mg
ビタミンB1…4mg
ビタミンB2…5mg
ビタミンB6…3.8mg
オルニチン…100mg
アルギニン…200mg
カルニチン…50mg
クエン酸…590mg
カフェイン…30mg
重量…48g
携行効率…2.5kcal/g

やけに成分が多彩なティゴラのジェル。

そもそもこのティゴラというメーカー、昔は聞いたことが無かったのですが…
突然ランニングアイテムにこのメーカーの商品が並ぶようになり…
とにかく安いのでランシャツ、ランパンなど私のランニングライフの門出はティゴラとともにありました(遠い目)。

スポーツデポの関連会社だか子会社らしいですね。
だからこのメーカーはスポーツデポでしか見たことがありません。

ある日ランニングジェルを買おうとスポーツデポに行ったら…
あれま、ジェルまで出してるのね~

と、早速買ってみましたが…
味は青リンゴ風味とグレープフルーツ風味!
なぜ赤りんごではないのかはもう突っ込まないのです!

肝心の成分ですが、青リンゴとグレープフルーツで少し違います。
しかし、重さは48gで120kcalと共通でなかなかの軽さです。
そして一番の売り、お値段は166円です!

そして味ですが…
私の好みサラサラの舌触りですね。
ジェルはできればドロドロよりサラサラが良いですね。

成分もバランスが良く(脂質が含まれている意味が良く分かりませんが)
値段もお手頃、味もまあ良しとバランスのとれたジェルですね。

使っていくならカフェイン無しの青リンゴを前半に、後半にはカフェイン入りの切り札グレープフルーツを使っていく感じかな、と思います。
と、いうか私が使うときはそんな感じです。

欠点は売っている場所が少ないことですかね~
ザバスのピットインやグリコのワンセコンドCCDは比較的どこでも売っていますが、これはスポーツデポでしかみたことがありません。まあ、そんな真剣に探したことはないですけど。

何しろ、私の場合、職場から徒歩3分でスポーツデポがあるので、探すまでもないのです。

安いくせにマグネシウムやらクエン酸やらカフェインやらちゃんと含まれてますので、ウルトラマラソンでこれだけで使用していても大丈夫かもしれませんね!
というか、私はティゴラエナジージェルだけで100キロ完走したことが何度もありますが(笑)

トップバリュ スピードショット


エネルギー…120kcal
クエン酸…1100m
食塩相当量…0.6g
重量…41g
携行効率…2.93kcal/g

トップバリュ「スピードショット」

名前からして安そうですね!

そしてそう、安いのです。
1個170円。
10個なら1490円、さらにお得!

そして軽い!
41gで120kcal。
1gあたりのカロリーも高いです。

これは経済的にも、物理的にもとても効率的なジェルですね!

「素早くチャージ」と書いてありますが、クエン酸を含むので確かにエネルギー効率は良いかもしれません。
(クエン酸は乳酸をエネルギー化しやすくするらしいです)

という訳で、スピードショットを使用して100キロ走ってみることにしました。
実験内容は簡単です。

10キロに1本、スピードショットを摂って無事100キロ走り切れるか?
それだけです。(もちろん水分はスポドリや水で摂りましたよ。)

私の脚が遅いのは仕方ありませんが、なんの問題もなく最後まで走り切れました。

贅沢言ってはいけませんが、ちょっとベタベタ系のジェルで飲みやすくはなかったですね。
特に終盤は辛い。同じ重さとカロリーのパワーバーのパワージェルに何となく似てます。
あちらよりは安いけど。
味はレモン味です。それ以上言いようはありません。
だってそう書いてあるしね!

まあ経済的に100キロ走れるんだからなかなか良いお買い物だと思います。

ただ気にする人は気にする、遺伝子組換えとうもろこしを含んでいるかも…。
遺伝子組換え商品って造る方は問題ないって言うし、天然派は危険だって言いますしね。
どうなんでしょう?

固形補給食レビュー

どちらかというとトレイルランニングに向いている固形補給食。

マラソンで使うには包装が大きな障害となります。
いかにジェルが摂取しやすいかを我々に教えてくれる偉大な存在です。

ウルトラマラソンで使用するなら信号が多い大会で信号待ちのときに摂取しましょう。
走りながらは無理。

ダメ、ゼッタイ!

セトローレ enemoti(エネモチ)





エネルギー餅の略ではなかったエネモチです(漢字では恵根餅)。
クルミ餅の成分は以下のとおり(塩餅と甘酒餅もあります)。

エネルギー 145kcal
たんぱく質 1.6g
脂質 3.4g
炭水化物 27g
糖質 26.4g
食塩相当量 0.1mg

このエネモチ、包装をとると中から白いフィルムに包まれた餅が出てきます。

白いフィルムは食べても問題ありません。
普通に美味しいと思います。

パラチノース配合のため、砂糖よりもゆっくり吸収されて、ゆっくり分解されます。
つまり血糖値がゆっくり上がるので、少しずつインシュリンが分泌され、インシュリンショックが起きにくいです。

ナイス補給食ですね。
美味しいし。

スポーツようかんよりは取り出しやすいですが、やはり信号待ちで食べるのがベスト(笑)。

井村屋 スポーツようかん





カカオ味の成分です。
エネルギー 124kcal
たんぱく質 1.6g
脂質 3.3g
炭水化物 21.9g
食塩相当量 0.14mg
カリウム 35mg
マグネシウム 14mg
カルシウム 12mg

こちら(カカオ味)はあんこのような食感のチョコレートです。
ちなみに食べたことはありませんが「あずき味」もありますよ。
あまりようかんって感じはしませんね。
裏面の「Push!!」部分を押すとグニュッと中身が出てきます。
エネモチとなんだか成分的にも似てる気がします。
こちらは大きく書いてはありませんが、パラチノース配合ですのでゆっくり吸収されます。

この2つ特徴として…
液体の補給食より軽くて栄養成分も高めというものがあります。
つまり持って走るにはうってつけです。
値段もジェルより高い訳ではありませんし。

しかーし。
あの「中身を取り出す作業」が非常に面倒くさい。
一度スポーツようかんを食べようとして、ウルトラの70キロ地点で四苦八苦しましたが手に力が入らず押し出せない。
途中で諦め、エイドの食べ物で走り続けました。

しかもよく考えれば、例え上手く食べられたとしても70キロ既に走っているところにあのあんこのような食感、ちょっと厳しかったのかもしれません。

2019奥出雲ウルトラではエネモチとスポーツようかんを持って走っていたのですが…
(いつまで経っても使用する場面がなかったため毎回持ってる)
イイ感じで序盤からバンバン赤信号に引っかかりました。

暇だな~。
と思っていたらふと閃く。
この待ちの間に食べればいいじゃないの!
と言う訳で落ち着いて食べます。
う~ん、美味い。

ジェルって食べやすいですがはっきり言って食べた気はしません。
私の場合、ウルトラマラソンの中盤以降は常に空腹感を抱えながら走っています。
ジェルに較べてエネモチやスポーツようかんの美味しいこと。

食べた気になれますね。

井村屋 チョコレートようかん



「和のショコラ」チョコレートようかんは簡単に食べれて、カロリーも高いという優れものです。

普通の?チョコレート味の「チョコレートようかん 煉」と「チョコレートようかん 抹茶」があります。
抹茶はともかく煉って何?

それはともかく成分です。



チョコレートようかん煉

エネルギー…190kcal
たんぱく質…2.1g
脂質…6.4g
炭水化物…31.1g

チョコレートようかん抹茶

エネルギー…197kcal
たんぱく質…2.0g
脂質…7.3g
炭水化物…30.7g
食塩相当量…0.02g

と、軽い割にかなりの高エネルギーです。

味ですが…
まあようかんです。
美味しいんですが。

やはりようかんです。
ずっしりと重い。
いや、実際の重さではなく味がずっしりとね(笑)

つまりウルトラの終盤で食べようにも、ちょっとキツいかもしれません。

ただ、エネモチみたいに包装を剥きにくいことかはありません。
スポーツようかんのように押し出さなくても大丈夫。
包装にはひねって剥けとか書いてありますが、ひねる必要はありません。

当日の気温が30℃以下であれば私ならいけます。
ただ、灼熱の中終盤にむしゃむしゃ食べるのは無理ですね。

それならエイドのバナナやオレンジを食べます。

2019年のとびしまウルトラマラニックでは冬の大会ということもあり大活躍。

腹が減りまくったのですが走りながら食べ続け、元気にゴール。
値段も安いですし、強靭な胃腸をお持ちのランナーにはおススメです!

モルテンのドリンクミックス&ジェル

モルテンのドリンクミックス&ジェル。
世間では魔法の粉と言われているらしい。

魔法の粉とは…
今話題のモルテンのエナジードリンク用粉末のMAURTEN DRINK MIXのことでした。

何やら凄い効果があるらしい。
水で溶かすDRINK MIXにはMAURTEN DRINK MIX 160(kcal)とMAURTEN DRINK MIX 320。

こちらは320の方です。





さらに持ち運びできるジェルタイプはカフェインなしのMAURTEN GEL100とカフェイン入りのMAURTEN GEL100 CAF100があります。

こちらはGEL100





昨年秋から話題になっていたらしく、私は全然知らなかったので今回購入して自己実験することにしました。

ただし、お値段は税込で…
MAURTEN DRINK MIX160 756円
MAURTEN DRINK MIX320 1,080円
MAURTEN GEL100 994円
MAURTEN GEL100 CAF100 1,058円

と、とんでもない価格です!

1080円もあれば100キロ走るのに必要なジェルが揃えられそうです…。

では一体何が他のジェルと違うのか?

モルテンのジェル・ドリンクは胃に負担がかからない

特徴の一つは、胃に負担がかからないところです。
通常ジェルを摂取すると、胃から小腸へ水や炭水化物を送る速度が低下してしまいます。

長距離走の後半で、胃に負担がかかるあの感じですね。

しかし、モルテンドリンクは胃の酸性度に反応して水分、塩分、炭水化物はすぐに小腸に送られ、そのまま吸収します。

内容物が胃に停滞しないため、胃に負担がかからない。

これは大変嬉しいことです。
100キロの後半では、食べ物、飲み物を受け付けなくなることがあります。

胃腸が弱いランナーには朗報でしょう。

モルテンのジェル・ドリンクは吸収が速い

前述のとおり、モルテンのドリンクは摂取後胃をほぼスルーします。

胃の中で停滞しないということはそもそも吸収が速いです。
すぐに小腸に到達して吸収が始まるわけですからね。

あと一つ吸収が速い理由があります。
それは炭水化物の内容。

パワーバーのジェルもそうですが、モルテンのジェルもブドウ糖だけでなく果糖が含まれています。
ブドウ糖と果糖の混合物は吸収が速く、時間当たりの吸収量も多いのです。

モルテンのジェル・ドリンクは代替品がない

そして現在、この仕組みを備えているメーカーはモルテンしかありません。

という訳で高くても安くても胃に負担がかからず素早く摂取するには、こちらを選ぶしかないのです。

シューズ同様、ジェルについても他メーカーが良いものを開発して値段が下がると良いですね^^

モルテンのジェル・ドリンクの使用における注意点

ただ、モルテンのドリンク使用にあたって注意点もあります。

上手く使わないと値段が値段だけに勿体ないです。

モルテンドリンクミックスは水の配合に注意

まず、モルテンドリンクミックスは粉の量と水の量の配合割合が決められています。

160も320も一袋を500mlに溶かします。

これが一番吸収されやすい配合であり、このバランスが崩れると吸収速度が落ちます。

また、水のカルシウム濃度が高いと粉が溶けにくくなるため、カルシウムイオン濃度の高いミネラルウォーターの使用は避けましょう。

モルテンドリンクミックス320はお腹が緩くなりやすい

モルテンのシリーズの中で一番高カロリーなのはドリンクミックス320。

1時間で320kcalを吸収できるというトンデモない性能です。

当然これを多用していきたいのですが、320は慣れていないとお腹が緩くなりやすいのです。
お腹が弱いランナーは、走る前に飲むのはドリンクミックス160にしておいた方が無難です。

モルテンのドリンクミックス&ジェルを実際に試してみる

という訳で実験してみます。

正直単価が高いので練習では使いたくないのですが…

まず条件ですが、色々調べてみると「使用するとフルマラソンの後半の脚が違った!」という感想をよく見かけました。

と、いうことはあまり短い距離で使っても違いは感じられないかもしれません。

もちろんLSDでトコトコ走っている最中に使っても分からないでしょうから、ある程度のスピードで30キロくらい走る必要があります!

正直大会本番で使えるなら余裕で試せるのですが、現在全く大会に出れる予定なし。
泣く泣く練習で試してみるのでした。

走る1時間前にドリンク320を摂取。

そしてお腹になんの異変もないままスタート。

まず入りはキロ4分半。
サブ3ランナーさんなら楽勝ですが、私はそんなに余裕があるわけではありません。

何度も途中でやめようか?
と思いつつ耐え、25キロ通過。

脚はめちゃ楽ですね。
この時点でジェル100を摂取。

おお、甘すぎず良い感じ。
そして胃に溜まる感覚もありません。

結局元気なまま、ラスト5キロはキロ4分で終了。

うーん、良い感じでしたね…
いや、てっきりあまり効果ないかと…

高いけど使えますね。

ちなみにドリンクミックス320はお腹が緩くなると評判でしたが私には影響なし。

モルテンのドリンクミックス&ジェルまとめ

とりあえずかなり効果が高そうなモルテンドリンク。

実際に大会本番で使うならできれば高エネルギーのドリンクミックスも走行中に摂りたいものです。

しかし、スタート前には飲めますが、スタートしてからは水の量もきちんと決まっているし、そもそもその量が500mlと多いので走りながら作るのは難しい。

ジェルを10キロに1本摂ればいいかもしれませんが、それも金が掛かりすぎます。

モルテンが最大の実力を発揮できるのは…
ズバリ、スペシャルドリンクが置ける大会でしょう!

当たり前でした…
しかしなかなかそんな大会は無いでしょう。

ただ、フルマラソンと違ってウルトラには走行中に「中間点荷物預かり」がある大会がほとんどなので、事前に作って預けておけば1回は摂取できます。

本当に飲めばその後の走りが違うと思いますので、みなさんも財布と相談して上手く使っていきましょう。




覚醒系ジェルレビュー

次に覚醒系ジェルのレビューです。
これは定期的に摂取するエネルギー補給系ジェルと違い、「もうダメ…」というピンチのときに投入するジェルです。

補給系ジェルより値段が高いです。

味はそれぞれですが、何故かサラサラで飲みやすいものが多いですよ。

ハニープラス ここでジョミ



凄い名前ですよね。
でも覚えやすいですね。

「いつ、どこで使うの?」
「ここだ、ここでジョミだ!」
って感じです。

成分は…




エネルギー 48kcal
たんぱく質 560mg
炭水化物 11.64g
ナトリウム 1.14mg
ロイシン 190mg
イソロイシン 89mg
バリン 10mg
アルギニン 92mg
クエン酸 232mg
リンゴ酸 146mg

と言った感じで回復成分が多く含まれていますね。

ジョミに含まれるガマズミ成分にはポリフェノールが多く含まれているそうです。
ポリフェノールってワインにたくさん入ってるとかいうアレですね。
ポリフェノールは疲れの原因である活性酸素を取り除いてくれるようです。

※ところでガマズミってなんやねんって思って調べたのですが、日本でもその辺(どの辺だ?)に自生している植物みたいですね。
真っ赤な粒の実をつけ、果実酒として使われることが多いそうです。

で、このここでジョミ、本当に効果があるのか?
と初めは思いますが…
本当に効きます。
ヘタれたところで飲んだら回復します。凄いです。
しかし、効果が最後まで続く訳ではありません。

私の感覚だと、せいぜい3,4キロで効果は切れます。
まあそれでも凄いですけどね。
再度ヘタれたら再び「ここでジョミ」です!

ただし、注意点もあります。

①オーバーペースで突っ込んだ後は回復しない
マラソンでオーバーペースで突っ込むのは地獄への片道切符。
エネルギーがすっからかんで止まった脚はそう簡単に戻りません。
いくらジョミでも無い袖は振れないのです。

②前半から飲んでもあまり意味は無い
活性酸素を取り除く効果のあるジョミです。
比較的元気な前半に飲んでもあまり効果は感じられませんでした。
当然ハーフ以下の短い距離の途中で飲む必要はありません。

③走力が付くにつれて効果が実感しにくくなる
どのジェルもそうですが、初心者のうちの方が効果が目に見えて実感できます。
ふっと脚が軽くなるのです。
ベテランになって走力が付いてくると、あの覚醒するような感覚が少なくなっていくんですね。

ウルトラならここでジョミを使うタイミングは
「スタートからペースを守ったが60キロ以降徐々に脚が止まりかけているとき」
が効果的です!

長い長いウルトラマラソン。
2,3本お守りで持っておけばピンチになってもきっと脱出できるでしょう。

ヴィクトリーラボ BEEST EXTRA BOOSTER

後半のリズムを取り戻すのに役に立つのでは?というアイテムです。





さて、これを買ったのは偶然…
ゼビオに買い物に行ったときに、たまたま見かけたのです。
で、BEESTの隣コーナーのジェルが半額表示されていたのですが、何故かこれが紛れ込んでいたのです。

とりあえず、新しいものは検証する性質のずっきー、早速購入することになりました。
で、レジに行ったら648円!
高っ!半額にならんし。

と言う訳で誤って購入しました。
最初から値段が分かっていたら買ってないと思います(笑)

しかし買った以上は試してみましょう。
その機会は意外と早くやってきた!

2019年茨城100キロの後半、向かい風に大苦戦。
キロ5分をキープしてたのが一気にキロ5分40秒に下がる(どんだけ?)。

そこでBEESTを投入!
小さいので携帯は楽です。



さて、飲んでみると…
うーん、薬草か?

お世辞にも美味しくありませんでしたが、効果はその後表れます。
3キロほどですが身体が楽になりキロ5分10秒台に戻りました。
まああっという間に効果は切れ、またしんどくなったのですけどね。

しかし、この3キロで1分縮めていたとしたら…
100キロ8時間49分では無く、8時間50分台だったかもしれません。
皆さんにとってはどうでもいいかもしれませんが、私にとっては40分台と50分台は天と地ほど違います!
ので良かったかな。

ここでジョミとかトップスピードもそうですが、覚醒系のジェルは1度のマラソンの中で何回も使っても意味は無いので本当にしんどいときに1回だけの使用がいいのかなと思います。
お財布にも優しいし。

ちなみに何故かアマゾンでも入手できず、ゼビオでの入手が楽です。