ウルトラマラソンに使えるランニングソックス考察

みなさんこんにちは。
レーシングソックスの研究です。

まあシューズと違って普段履きの靴下でも100キロ完走できるとは思いますが、できるだけリスクを減らし安全にゴールを目指すならマラソン用のソックスを選んだ方が当然無難です。

今回もとりあえず実際に履いてみたソックスについて考察をしていきたいと思います。

タビオ「レーシングラン5本指ソックス」

タビオの「レーシングラン5本指ソックス」です!



そんなもん使ってるわ!

いまさら何言ってんの?
というあなた、ごめんなさい。

そうですよね!
何しろ市民ランナー支持率ナンバー1のソックスですもんね。

しかし、まあ良く知らない人もいるかもしれませんので一応考察してみましょう。

TABIO5本指ソックス特徴① 5本指

当たり前です。
商品名どおりです!
5本指にすることで指と指が当たらずマメができにくい。
と、いうか私は指同士がひっついて窮屈なのが気持ち悪いのでマメ云々でなくて5本指が良いですね。
そして、5本指はやはり蒸れにくいですね。

TABIO5本指ソックス特徴② 足のアーチサポート

履いてみると分かりますが、自然と土ふまずの部分を押し上げる構造になっています。

まあつまり、長距離を走っていても土ふまずが落ちにくく結果疲れにくいのです。

私はウルトラマラソンを走るときなどは必ず足裏にテーピングをして土ふまずをサポートするのですが、30キロや40キロ程度の距離ではいちいち面倒くさい。
そんなときはこのタビオのソックスは便利です。っていうか走るときは大体履いてるけどね!

TABIO5本指ソックス特徴③ 吸水性が高く速乾性がある

これ、結構大事です。
私はウルトラを走っていると後半よくエイドで氷水を脚にぶっかけるのですが、誤って靴の中に水が入ってしまいます。しかも大量に…
最初は当然グチョグチョになってしまいますが、30分も(おい)走ればあら不思議…
きれいさっぱり乾いてしまいます。臭くなるけどね。

もちろんこのような愚行をしなければ、そもそもがソックスの中が汗だくになるとかもありません。

「レーシングラン5本指ソックス」は手頃に入手できる

何よりのメリットは、このソックスが人気が高く値段もお手頃(¥1,728)のためかマラソン会場でよく売られており、入手しやすいことですね。
私も初めての購入は京丹後ウルトラマラソンの受付会場ブースでした。

あとカラーがたくさんあるのも楽しいじゃないですか!
ソックスだからあまり見えないけどね…



デメリットといえば耐久性がイメージよりも高くないことですね。

なんか丈夫な見た目ですが、実際100キロを走ると(特に雨の日)は指先に穴があいてしまいます。私の指が長いのもあると思いますが…



まあ、ただフルやハーフで使用する分には何の問題もないでしょう!

良いソックスだと思います。

今回はソックスの話です。

ランニングを始めれば、大抵の人はランニング専用のアイテムを集めるでしょう。

その中にはもちろんソックスもあると思います。

で、(おそらく)ランナーの着用率が最も高いと思われるのがタビオのソックスです。

タビオ「レーシングランプロ」

見た目はレーシングラン5本指とそっくりです。

その名もレーシングランプロ!

見た目もそっくりですね!
レーシングランとの違いは分かりません。




レーシングランプロ、一体どんな性能なのか?

タビオのレーシングランプロはウルトラ向きでない?

実はこのソックス、名前的には「プロ」なのでウルトラ向きっぽく感じますが、売り場の説明書きでは、ウルトラは適正範囲外でした。

こんな表示があるなんてウルトラマラソンもメジャーになったもんだ。

じゃあウルトラで使わないか?
と、いったらそういうわけでもありません。

とりあえず履いてみますと…

生地が薄いかな?

非常に柔らかいのです。
指先も踵も。

これで納得がいった。

レーシングランもR×LのSUNADAも、履いた感覚はちょっと厚めで硬く、ゴワゴワする感触でした。

まあ履いた瞬間に「この靴下は丈夫だな」と予感させてくれました。

しかしレーシングランプロはそんな感じはなし。
なんか上品な柔らかい感じです。

耐久性はレーシングランプロより低いのではないかと思います。

しかし柔らかい故にフィット感はこちらの方が上に感じますし、なんと土踏まずのサポートはレーシングラン以上です。

前足部、踵は柔らかめですが、そこから急にメリハリをつけて土踏まずはギュッと上げてくれます。

通気性でもレーシングランプロの方が上だと思います。

走った感じとしては、ある程度速いペースで気持ちよく走れる感じ。

ジョグなどの遅いペースで使うならガッチリ(悪口ではありません)した他のソックスの方がいいでしょう。

ウルトラでもある程度速いペースで走るなら、レーシングランプロの方が走りやすく感じるでしょうね。

ただ、制限時間内完走を目指してゆっくり目に走る方はレーシングランの方が向いていると思います。

レーシングランとレーシングランプロ、使い分けて履いてみてください。

R×L「SUNADA」

タビオの5本指レーシングソックスの耐久性が少々弱いと申し上げましたが(きっとおいらの指の形がおかしいんよ、すまぬタビオ)、そんなあなたにおススメなソックスがあります。

その名も5本指ソックス「SUNADA」です。



ウルトラマラソンを走る人なら知らない人はあまりいないであろう、元100キロ世界記録保持者の砂田貴裕さん(1998年から2018年まで記録保持してたって…凄過ぎ)とR×Lが共同開発したソックスです。

まずお値段ですが…
靴下のくせに破格の¥2,808です!高っ!
ただ、値段に見合った高性能ではあると思います。以下どうぞ↓

SUNADA特徴① 丈夫

丈夫です。タビオのソックスはウルトラマラソンで雨の日に履いて走ると大抵指先(というか爪の上)に穴が空き、さらに次回それを履いて走るとその穴が大きくなります。
走りの歴史を感じられるのでそれはそれで趣深いのですが、やはり破れないほうが気分がいいし、穴が空いているとその指の爪が死にやすくなります。
しかしSUNADAを履き始めて2年ですが、全く破れたり穴が空いたりする気配はありません。
これって凄いです。ライトレーサーとセットなら買い替え知らず!

SUNADA特徴② サイズが細かい

サイズが1cm刻みで選べるため、ジャストフィットの感覚が得られる。
ソックスって普通2cm刻みですよね。スポーツ用でなくてもそうだと思います。
しかしSUNADAは1cm刻み。手間かけてる…確かにフィット感は半端ないです。
逆にきちんと自分の足の実測値を知らないとジャストフィットしないかも…ちゃんと調べておきましょう。それさえきちんとできていればかなり走りやすいです。

SUNADA特徴③ 通気性・吸水性・速乾性がある

通気性も吸水性も良く速乾性もある。
エイドで水をかけて、誤って靴の中がビショビショになっても素早く乾きます。

おそらくタビオさんのより早く乾くと思います。
ただ、ここまでの機能が通常必要か?
と言われれば別に必要ないかもしれませんね。
ただ、そもそもコンセプトが「ウルトラマラソン専用ソックス」なので耐久性や履き心地は一流です。

さらに2000キロは持つ耐久性。

超長距離でなくてもフルマラソンなどでも使っても、もちろん快適に走れると思います。ただ、店で売ってるのをあまり見ない気がしますね。

R×L「メリノウールType–MS」

SUNADAの弱点…
それはシューズに水が入ると摩擦力が強いせいかマメができやすいという点です。

ウルトラマラソンはその開催時期の関係で暑い時期が多いですが、そうするとヘタレランナーはかぶり水を行う必要(?)が出てきます。

しかし、かぶってしまうとシューズの中に水が入ることがよくあり、その後が非常に走りにくくなってしまいます(気持ち悪いしマメができやすい)。

それでこの「蒸れにくい」と評判のメリノType-MSを履いてみようと思い購入しました。

R×Lの「メリノウールType-MS」です。もちろんメリノウール素材。





ま、汗で蒸れる蒸れないってのと、水がシューズの中に入るのとは違うかもしれませんが…


見た感じは普通ですが…

触ってみるとちょっとフカフカな感じがします。

ま、メリノウールですからね。


指についてはR-Lお得意の立体構造ですね。

これはSUNADAと同じです。

まあとりあえず履いてみると…
えっ!
ホカホカです!
あったかいです!

まあ、言ってみれば毛だもんね。

ウーム、これは暑い時期はどうかな?
とも思いましたがとりあえず9月末のやさかウルトラマラニックで履いてみることにしました。

この日はまだまだ暑く、スタート時点から嫌な予感がしておりましたが日中は30℃を超えました。

朝ソックスを履いた瞬間、「暑い」って感じです。
これ、冬なら間違いなくSUNADAより履いた感覚は良いです。
しかし、暑い時期のウルトラはどうかな?
と感じました。

スタートした後もしばらくは足が熱く、「どうだろうな~」と思っていたのです。

しかし、しばらく走っているうちに足に馴染んでくるというか…
よくよく考えたら、走ってたらどんどん体も熱くなるため足のホカホカくらい気にならなくなってくるのです。
胴体や頭が熱くなってきたら死にますが…

途中で気温が上がり、頭が熱くなってきたのでかぶり水をしましたが、その際シューズに水が入っても確かにそれほど走りにくくはなりませんでした。

100キロ走り終わった後もそれほどダメージは無いようで、なかなかの耐久力を持っているようです。(公式HPではSUNADAの方が耐久性は高いとのことでした)

履いた直後はちょっとホカホカですが、全天候型ソックスと名乗るだけあって雨天時のウルトラマラソンには効果を発揮しそうですよ。

もちろんフルマラソンでの使用も〇ですね!
私はフルマラソン走ったことないですが(笑)

R×L「WILD PAPER 5」

R×Lのソックスなかなか手が込んで高機能なものが多いのですが、こちらもまた個性的な1品です。

その名は「WILD PAPER 5」
恒例の5本足ソックスです。





超立体5本指製造はメリノウールやSUNADAと変わりません。
しかしこのソックスには珍しい特徴があります。

なんとこのソックス、ナイロン糸と紙糸で作られています。

ナイロン糸はともかく紙糸とは…




このソックスの売りは耐久性でもグリップ力でもなく…
「調湿」です!

どういうことかというと、ワイルドペーパーは通気性がよく、さらに水に濡れても不快感がないとのことなんです。
これは信じられませんが、もし本当なら本当に助かります。

なにしろ私、夏のウルトラではかぶり水をしまくって、いつもシューズの中がグチャグチャなんです。
不快感ありまくりです!

というわけでさっそく試してみましょう。
まず履きますが…



まず触った感じが…
なんというか…麻みたいな感じ…でしょうか?

硬めの触感です。
なんか布っぽくありません。

そしてなんとなく冷感があります。
薄くて軽く、通気性もいいです。

暑いときはこれが助かりますね。

で、ここからが本番です。
足首から水を入れてみましょう~

ジャバジャバとかけてみますが…

おお!
まず水をよく弾く!

全然濡れません。
これは凄いです。

仕方ないのでもうシューズの中に直接水をぶっかけます。
さすがにこれは浸透しました。

しかし、なんというか…
もちろん濡れているのですが。

グチャグチャしないんですよね。
着地して踏み込んだときにグチョっとしないんです。

単にソックスが冷えた感じになります。
本当に走りやすいんです。

たぶんこれならマメもできにくいと思います。

冬はともかく夏にこれはホントに助かります。
水をかけるのに本当に気を遣うのですよ。
かといってかけずに走り切れるほど強いランナーではないので。

このソックスならエイドで適当にバシャっとかけてすぐに走れます。
かなりのタイム短縮になると思います。

履いたことがない方は是非一度履いてみてはいかがでしょう。
かぶり水をするような季節でなければ別のソックスでも良いですが(笑)