皆さんはランニングシューズを何足お持ちでしょうか?
ランニングシューズ選びはなかなか楽しいものです。
あれがいい、これが走りやすい…
散々悩んで選んだけれど、大会に出ると別にタイムが変わらなかったとか(笑)
マラソンあるあるです。
しかし最近はナイキのヴェイパーフライやズームフライ、ズームペガサスなど、明らかに速いタイムが出る(と言われる)シューズが世間を騒がせていますね。
ウルトラマラソンでもそんなシューズが出てきたらいいのですが…
「このシューズ履いたらタイムがすぐ30分縮まったんすよ~!」
とかね(笑)
ランニングシューズの寿命?
それはさておき、私はシューズを15足ほど持っています。
多いな、ヲイ!
ジョグ用にスピード練習用、長距離走用、本番用です。
年に100キロマラソンを10本ほど出るので、そこそこシューズは消耗します。
で、買い替えなければいけないのですが、私はケチなので寿命ぎりぎりまで使いたいわけですね(笑)
そういうわけで、今日はランニングシューズの寿命について考えてみましょう。
まずランニングシューズとは、走ることによって消耗します。
つまり、新品が一番高性能なわけです(あたりまえ)。
ですから真のケチなら練習用はともかく、レース用のシューズは当日まで一切履いてはいけません。(えっ)
話は逸れましたが、ランニングシューズの消耗とは具体的に一体何を指すのでしょうか?
アウトソールの摩耗
まず、われわれの目から見て一番分かりやすいのはアウトソールの摩耗ですね。
シューズの底が地面との摩擦で削れる訳ですから当然見て分かります。
まあ写真を見てもらいましょう。
これは高価で消耗の激しいonのシューズです。
シューズが摩耗するのは大抵2か所。
拇指の部分と踵の外側です。
このうち拇指の部分はまあいいです。
シューズの外側ではないため摩耗していったとしてもいきなりバランスが崩れるわけではありません。
そう、摩耗することでバランスが崩れる踵外側のが一番重要です。
そもそも踵外側が削れていくというこは、この部分から着地しているということです。
足裏全体で平行に摩耗していけばいいのですが、このように一部分が削れてくると、着地時に足が傾く訳ですね。
しかも走れば走るほどその傾きがどんどん大きくなるのです。
正直そのまま走るとケガの危険がありますので、ある程度摩耗してきたら買い替えたほうが無難です。
目安としては2mm摩耗したら買い替えたほうがいいと思います。
こちらを見てください。
こちらはシューズの踵内側です。
青い部分がまだ随分残っています。
一方外側は…
青い部分がありませんね。
もう2mm近く削れています。
正直買い替えの時期に来ていると思われますね。
ここまできたら
ケチらずあきらめて買い替えましょう。
ミッドソールの劣化
そしてシューズの劣化にはアウトソールの摩耗の他に、シューズの消耗ミッドソールの劣化があります。
皆さんは「ランニングシューズの消耗を抑えるために、シューズは2日連続で履かない方が良い」という話を聞いたことがありませんか。
私は昔この話を聞いたのですが、最初は意味が分かりませんでした。
2日連続で履こうが1日おきに履き替えようが、地面と接すれば削れる訳だから消耗速度は変わらないだろう、と。
しかしこの「消耗を抑える」というのはアウトソールのことではなかったのです。
アウトソールより内側のミッドソールのことでした。
シューズの構造上、ミッドソールが衝撃を受け止めるクッション性と地面を蹴り進むときの反発性を発揮します。
で、厳密には違うんでしょうが(たぶんね)ここではミッドソールが小さい粒で構成されているとイメージしましょう。
そして、地面に足が着地したときにミッドソールの粒が潰れ、蹴りだすときに元に戻るとイメージしまっす。
ランニングではとてつもなく多い回数着地するわけですから、この粒も何回も潰されます。1回走れば相当ダメージを受けるわけです。
翌日、同じシューズを履いて走れば、潰された粒が回復しないうちにまた繰り返し潰されるのでダメージが大きく劣化が進むわけです。いわゆる「ランニングシューズがへたれる」という状態ですね。
しかし、1日空けて粒が回復した後に履けば、ダメージを小さく抑えられるため劣化スピードは緩やかになるわけです。
練習用シューズは大抵「500キロから600キロは持つ」、と言われます。
ただ、600キロ走っても見た目(アウトソール)的にはあまりダメージを受けてなさそうなシューズというのは実際あります。
しかしそれでも「600キロ」と言われるのは、このくらいの距離を走ると大抵外から直接見えないミッドソールがへたれてしまうからなんですね。
交代で履き替えて練習を行えば、ある程度までは寿命は持つと思いますが、600キロは一つの目安ですのでこれを超えたら買い替えも検討してみましょう。