なまけものウルトラランナーの冒険

練習嫌いなランナーが100キロウルトラマラソンサブ10、サブ9を達成!調子に乗ってサブ8を目指します!

高野龍神スカイラインウルトラマラソン完走記2016 ~世界遺産、世界最恐~

time 2016/09/20

ウルトラマラソンに求めるもの…

それは人それぞれだと思いますが、「厳しさ」「苦しさ」というのも答えの一つだと思います。
ウルトラランナーが「変態」、「M」と言われる所以ですね。
ただし、私は厳しさや苦しさは求めていません。楽なコースの方が好きです。

では日本一厳しいコースとはどこでしょうか?
これも答えは人それぞれだと思います。
が、伝統ある東の野辺山、西の村岡が頭に浮かぶ人も多いでしょう。
また、白山ホワイトロードを往復する頃の白山白川郷ウルトラマラソン。
気候によっては地獄の苦しみ、灼熱の京丹後ウルトラマラソン。
大会の規模はやや小さいですが坂の連続は野辺山や村岡に負けない南伊豆みちくさウルトラマラソン、橘湾岸スーパーマラニックなんていう大会もあります。

しかしそんなやつらとは較べものにならないほどキツイ大会も世の中にはあるのです。
その名は高野龍神スカイラインウルトラマラソン!
高野龍神スカイラインを貸切り、世界遺産高野山で開催されるJ⚫️B渾身の大会です。

まず主催がJ●Bさんという時点で不安しかないですが。
OSAKA淀川ウルトラマラソンに参加した人なら分かってくれますよね。

ぱっと見のコース高低差。
その差812m。そして平らな部分が全くありません…
この時点でもう村岡ダブルフルを超えている気がします。
しかしこの大会の恐ろしいのはそんなことではないのであった…

はたしてずっきーはこの試練を乗り越えることができるのか?

という訳で早速参加を決めます。
今回は和歌山と岡山から近いので車で行きましょうかね。
前日に仕事を終えたらそのまま高野山に直行です。
ゼッケンは事前送付、受付無しなので助かりますね~。

山陽道、中国道、近畿道、阪和道と進み高野町へ。
やっぱ遠いですね。
坂を上って上ってやっとこさスタートの高野山大学付近に。
明日もこんな坂を走らされるのかな…
大きな寺がたくさんありますねー。凄い!
駐車場の高野山中学校へ到着。

シャトルバスで大学に戻ります。
中間行きの荷物を預けてスタンバイ。
寝る間はなかったですがもうどうでもいいです(笑)

そしてこの大会、何を勘違いしたのか公認コースなのでスタートでは登録の部が優先的に並べます。
が、マイナーウルトラの宿命で前方はスカスカ。
一般の部のランナーも別に前に行っていいということに。当然行きます。

さあどんな旅になりますかね。制限時間14時間、スタートです!
あ、そう言えば50キロの部もありますが、超絶上り基調なのに制限時間7時間…
まあ完走率は低いでしょうね!

さあ、高野山大学のキャンパスから飛び出します。

1キロくらい上ってトンネルへ。
トンネルを抜けると、そこは世界遺産だった!
壮大な緑ですね~
スカイラインに入りちょっとだけ上り折り返す。

10キロ通過が52分くらい。あまり調子は良くなさそう。
そしてここから20キロまでは標高350mくらい上ります。

このあたり、大阪から来られた男性と並走。
「ウルトラはよく走られるんですか?」
「ええ。たまに出ますよ~」(年14回というのは頻度的にはたまにですよね)
「京丹後とか村岡とかですか?」
「はい、そこらへんも走ったことあります」
「水都はありますか?」
「そこはないんですよ。大阪淀川100キロはあるんですが」
「そうですか。河原のマラソンは風景が単調で辛くて。今回は楽しいです」
「そうですね、景色はイイですね!ただ今回はちょっと不安が…」
「???」
「運営が心配です」
「???」
「春の大阪淀川ウルトラの運営がいまいちだったので…」
「そうですか~」
あまり伝わらなかったよう。まあ当然ですね。
ちなみにこの方、昨日はお寺に泊ったそう。いいなあ!宿坊っていうのかな。

まあまあキツイ上りですがまだ序盤なので、とりあえず走れます。
ただ、もうサブ10は無理っぽい感じがしました。

そう言えば景色は良いか悪いかと言われれば良いです。
でも、河原マラソンに負けないくらい単調ですよ!山しか見えない…

エイドは数はまあまあ。でも水だけってところも多いですね。
とりあえず十分です。

33キロくらい、護摩壇山エイド。
標高1300mを超えるコース最高峰です。
預けていたジェルを受け取り出発。3分の1とは思えないほどの疲労感。
「もう走るのはお腹一杯です」
「はっはっは。何言うてんの、あと3倍走るんで~」
いや、冗談じゃ無く今回はわりと本気でそう思ってるのだ。

だが大丈夫、ここから50キロまでは下りしかないぞ!
ルンルンで走るが途中何故かスカイラインから脇道に案内される。

嫌な予感が…
下っていくと、向こうからランナーが。
つまり下った後、上って折り返してくる訳である!

ああ~!
絶望である。
下って森林広場?みたいなところのエイドに到着。
そして上る。
つらい…だが仕方ない。
なんとかスカイラインに戻る。

しかし今度こそしばらく下りである。
しかししかし、何だか傾斜が急ではないですか?
ここは帰りに上りますからね…ちょっと勘弁してくださいな。
うーむ、後半は地獄になりそうだ…

そして予感は的中する。
数々の罠が口を開けて我々ウルトラランナーを待ち受けていたのである。

上りよりはマシだが下りも辛いものですね。
なにせ10キロ以上…

足裏の衝撃が大きいしもう嫌だ~、と思った頃に100キロのトップが登場!
速いねー、ぶっちぎりだよ。
こういう人たちは上りは辛くないのだろうか…?
そして次々と折り返してランナーがやってくる。

100キロ上位の他に50キロの部のランナーも来ましたね。

今思えばここが良くなかった!反省です。
すれ違いざまに一人とタッチしたら、続々とやってくるランナーにやたら応援されるようになったので、こちらも声掛けしたりピースしたりと大忙しになりました。
向こうはスタートしたばかりだから元気でしょうが、こちらは既に50km以上走ってるのでちょっとは疲れているのです。
そして最初にすれ違うのはおっさんやあんちゃんですが、そのうちギャルとかが混じってきます。

こうなると仕方ありません。
はっきり言って男はどうでもいいんです。
でもお姉ちゃんには愛想よくするしかないのです。
手を振って結構受けて面白かったので、結局ずっと振ってる訳です。

余計なことをすると疲れるんですよね。
それに人に見られると格好つけようとしてペースが上がるようです(下りですし)。
そして今思い出すと、前を走ってた人達は別に声掛けとかせずに黙々と走ってすれ違ってました。

折り返してすぐ異変が…。胃が気持ち悪くなりました。
折しも気温がどんどん上がり日影も少ない。そして強烈な上り坂。
最悪のシナリオの中で走れなくなりましたが、13kmは上らないといけません。
どうせ止まっても良くならないのでフラフラと歩き続けます。
途中、沢の水で頭冷やしたりと色々やってみたらだんだん良くなったのでまた走ります。
この13km、2時間掛かりました

でもこの間に殆ど抜かれてないのです。
そしてこの激坂に設置されたエイドには水しかなかったりコップが無かったり酷いものでした。
自分は常にジェルを持ってるのでなんとか大丈夫でしたが、後続の阿鼻叫喚が予想できます。

68kmの護摩壇山エイドに再び到着。
そこには悲惨な光景が…
物言わず座り込んだり寝転がっている人たちが大勢います。
関門に引っかかった50kmの部のランナーです。
マラソンって命がけなんだなぁとしみじみ感じつつ…
ドロップバッグを受け取り出発します。

※ちなみに私は被害を受けませんでしたが、護摩壇山エイドではこの後さらに悲惨な光景になっていたようです。
なんと関門が閉まる前に100キロランナーの荷物が全てゴール地点に移送されていました!
つまり到着しても預けた荷物が受け取れないということです。ひどい…


そうとは夢にも知らず、呑気に走ります。だいぶ調子良くなってきましたね。
ここからは上り一辺倒ではないので随分楽です。
が、エイド毎に朽ち果てた50kmランナーの姿を見かけます。
そもそもこんなアホみたいな坂コースで制限時間7時間は厳しいのですが。
北オホーツクなんてめっちゃ平坦で9時間ですからね…

80km過ぎの私設エイドにて。
「100kmの人が全然通らない。折り返し地点の関門にみんな引っかかったみたい」という悲しい知らせを聞きます。
とにかくゴールを目指すしかありません。
幸い自分は80km過ぎると元気になる人なのでペースはどんどん上がっていきます。

90km地点でこの日最大の事件が起こります。
この辺りだと上りは殆どの人が歩いてる訳ですが、一人だけ走ってると足音で前の人が気づくんですね。
そしたら前にいた50キロの部の茶髪のお姉ちゃんが振り返って
「こんな坂を走れるなんて凄いですね。」とか言うから
「ありがとうございます。辛いけど最後まで走りきりたいんです。お互いゴールしましょうね。」
と超爽やか(なつもり)に言ってみました。その返事が…
笑顔が素敵です。私も絶対ゴールします!」でした。
やはり世界遺産の高野山には素晴らしい方々が集まるのですね。
人を見る目が実にあります。
ちなみに世界遺産でも何でもない岡山の人が一番人を見る目がないと思います!
そして茶髪はどうでもいいです。私は黒髪の方が好きなので。

おだてられたおかげでラスト10kmのラップは50分切ってました。
結局トータル10時間45分と渋めの結果でしたが、このタイムで順位は29位…完走率は50%切ったそうです。やっぱり。
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荷物預かり場で30分ほどゴロ寝してても誰も来ませんでした。
みんなどこ行ったの!?

この大会、コースは明らかに村岡ダブルフルより厳しかったです。
そして運営も村岡ダブルフルより厳しかったです。

うーむ、J●Bさんはランナーがどんな目線と気持ちで走っているかもうちょっと研究した方がよろしいかと。
旅行会社としては良い会社なのですが…

まあ肝試しと考えればとても楽しい大会だったのである!


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