新型コロナウィルスがいよいよ酷いことになっておりますね。
東京マラソンの縮小に始まり名古屋ウィメンズマラソンも縮小。
地元密着のジョギング大会みたいのも中止になりまくっていますね。
ウルトラマラソンは「大会が存在していることが世の中にばれていない」ため中止のお知らせは聞かないですが…
これ以上蔓延すると中止の可能性もありますよね。
そんなこんなでもウルトラマラソンの研究です。
今回はアシックスのロードホークFFです。
ウルトラマラソンに向いているか?ロードホークFF
このロードホークFF、レベル的にはフルマラソン4時間クラスで、滅茶苦茶マイナーかといえばそういうわけでもない。
スポーツ用品店でちょくちょく見る気がします。
しかし、私に限らず選ぶか?
と言われると、ちょっと地味さが影響してあまり選ばれないかもしれませんね。
アシックスならどうしてもゲルカヤノやGT-2000が選ばれそうです。
もうちょいレベルが上がったらゲルフェザーグライドかゲルDSトレーナーか…
いまいち位置付けが不明だったりします。
ちなみに同じレベルの「ダイナフライト」もどうしても地味です。
しかし、地味だからといって侮ってはいけません。
実はこのロードホーク、人によってはウルトラマラソンでもかなり使えるシューズなのです。
では見ていきましょう。
ロードホークFFを上から見たところです。
ちなみにこちらはロードホークFF2ですよ。
ラストは細めですね。
そして踵も細そうに見えますが、実際かなり細いです。
アッパーの素材はニットですから雨が降ったら水を吸って重くなるかもしれませんね。
そして横と裏を見てみます。
ミッドソールはかなり厚めです。
重そうに見えますが重量は250g(27cm)くらい。
なかなかの軽さですね。
実はロードホークは踵部だけでなく前足部もミッドソールが厚めです。
ミッドソールはフライトフォームプロペルですので少し硬めでしょうね。
足裏は見てのとおりフラットソールです。
この時点でミッドソールが柔らかくなければウルトラに向いていると言えるでしょう。
スカイセンサージャパン、ソーティージャパンセーハと同じく、フラットソールなら安定して体重移動ができると思います。
ゲルフェザーグライドもフラットソールですが、柔らかすぎるのがつらいですね。
ミッドソールが硬めならかなり使えるのですが…。
ロードホークFFを実際に履いて走ってみる
それではロードホークFFを履いて走ってみましょう。
履いてみると…
まず踵が小さい!
踵部が細く硬くホールド力があるシューズというのはもちろんありますが、ロードホークFFはかなり小さいです。
私はかなり踵が小さいので特に問題ありませんでしたが(逆に踵が広いと辛い…)、色々調べてみたらやはり踵がきつくて辛いという声もかなりありました。
そしてシューズ前足部のアッパーが狭いため、人によっては足の甲がアッパーに当たるかもしれません。
これはおそらくアッパーをニット製(ニットは伸縮性があります)にして、フィット性を高めた結果だと思います。
伸縮性がある故に多少きつくても足は入るでしょうが、甲高の人はさすがに痛いかもしれません(私は余裕で大丈夫です)。
この時点で既にかなり個性的ですが、シューズを履いて立ったときに「シューズに乗ってる」感じがちょっとだけあるのもこのシューズの特徴です。
実際に走ってみると、踵着地が合うフラットソールという感じです。
しかもミッドソールはそこそこ硬く感じるため、安定して長距離走行をするのにかなり向いているシューズでしょう。
逆に蹴り出して前に進んでいくという走りには?です。
前足部もミッドソールが厚めなのでキロ4分などにスピードをグッと上げていくのには向かないかもしれません。
まあつまり私的には、踵・中足部のホールド力が高く、フィット性も抜群、ソールも硬めなので疲れにくい、ついでに値段も安めと「かなりウルトラマラソンに向いているシューズ」という評価です。
走るにあたってロスが少ない。
あとは先ほど出た「狭い踵」と「狭い前足部」がフィットするか辛いかでしょう。
フィットする人には強い武器ですが、しない人には長距離使用は苦痛ですからあまり役に立たないと思います。
(アシックスでの)ポジション的にはGT-2000・GT-1000からゲルフェザーグライド・ゲルDSトレーナーにレベルアップするときにワンクッション置いて一度試してみたいシューズですね。
ただかなり個性的なシューズですので、単に走力の有無だけではなく、「合う」と判断すれば是非上級者も履いたらいいのではないかと思います。