北オホーツク100kmマラソン完走記2017 ~オホーツクに消ゆ?~

北オホーツク100kmマラソン 8時間半へのチャレンジ再び

みなさんこんにちは。

7月に入り早くも2017年クライマックス、7月23日の北オホーツク100キロマラソンです。

6月はいわて銀河が13時間、隠岐の島がDNSだったため何とか挽回したいものです。
…というか、ここでちゃんと走れなければもう立ち直れない気がしますね。
幸いにも長年の友、腎臓結石くんとは先日おさらばしたので巻き返せるはず。

と言う訳でブログ名に反してこの度はちゃんと練習しました。
7月に入り170キロほど走り込んだため多分大丈夫、大丈夫…

今年は岡山から高速バスで関空へ、Peach航空で新千歳、そこからレンタカーで遥々浜頓別町へ。
相変わらず遠いですね!
そして人生5度目の浜頓別町多目的アリーナへ到着。毎回思いますがのんびりしており大変好ましいのであります。

受付を済ませ大会要項を受け取ると、なんと表紙の左端に自分が載っておりました。うーむ、結構偉そうな態度である。
まあいいか。別に他人に迷惑を掛けてるわけでもないし…

さて宿泊先、猿払村の笠井旅館さんへ向かう。地図で見たら近そうだったけど30キロもありますよ。
到着後、なんと猿払村宿泊振興のお土産券500円分をもらう。早速道の駅さるふつへ。
しっかりお土産を買いこみ、ホテルのレストランで夕食。
恒例のホタテカレーを、と思ったらメニューが増えてます。お値段もUPしてましたが。
ここは新メニューの焼きホタテカレーを…
うまい!もう正直走るのが面倒ですが、現状打破のためブツブツ言わず頑張りたいと思います。

翌朝、準備を終えて再びアリーナへ。
スタートの1時間半前、3時半に到着しましたが
人少なっ(;゜0゜)
ただでさえローカル大会なのに、年々参加者が減ってとても寂しいです。

アリーナの中も人少ない。
ごちゃごちゃしてなくて快適なんですけどね。

32.9キロと74.4キロへ送るスペシャルドリンクを預ける。
ヴァームウォーターにアミノバイタルを入れ、アミノダイレクト等等をペットボトルに貼りつけました。
毎年走りながらガムテープを剥がすのに大苦戦するので、今年は養生テープ持参で作成します。頭良いな!
中間地点の荷物は止まらないといけないし、出てくるのに多少時間が掛かるので今年もパス。

これで準備は完璧ですね。
せいぜい頑張るとします!
コースはスタート~30kmまでと50km~60kmはほぼ平坦、残りは細かいアップダウンといった感じ。
エイドは3キロ毎に大体ある親切設計です。
本日は非常に涼しく日中も20℃を超えないという最高の気温。
ただ、心配なのは強烈な東風。42km~50kmと92km~ゴールまでは東へ一直線なので向かい風が直撃するはずです。

まあ考えても仕方ないし、条件は全員同じなのでせいぜい頑張りましょう!
目標は8時間半(無理だろう!)

スタート前は最前列右に陣取る。
最初のカーブが右なので(笑)
「記録を狙う方は前にお願いします!」とスタッフがアナウンスしますがあまり皆さん前に行きません。
こんな大会も珍しいですねぇ。

北オホーツク100kmマラソン、スタート

そして5:00、とうとうスタート。
真っ先に飛び出し980mを先頭で走る(すぐ抜かれるので意味はありませんが)
ただし、「残り99.02キロまではトップだったんだけど…惜しい」とか誰かに言い訳することはできますね!嘘ではない。

最初はキロ4分55秒を目安に走ります。
クッチャロ湖を横切り、エサヌカ直線道路を越えひた走る。
15キロ過ぎでゲストランナーの藤澤舞さん(過去にサロマで優勝etc)率いるキロ5分集団5人の後ろにつけます。
ただ、この集団、実際はキロ4分50秒くらいで、自分の実力で付いていくのは危険と判断したため、徐々に離されました。
20kmの折り返しは数えてみたら22位でした。

32.9kmのスペシャルドリンクエイド。
自分のを受取り養生テープを剥がすが意外に手強い!
ガムテープよりは楽だったが予想外に体力を消耗する。まあ走りながらだからね。
つまり自分は全然頭良くないじゃないか!!!
来年どうしよう…

それはさておき…今日の尿意は何なんでしょうか?
15km過ぎ、20km過ぎ、35kmでトイレに駆け込む。
参加者が少ないため待ちはありませんがちっともリズムに乗れません。

北オホーツク100kmマラソン、楽勝?

しかしそれでも35kmを過ぎ徐々に脚が軽くなります。
前を抜いていき39kmのエイドで11位。
毎年おっちゃんが順位を教えてくれます。ありがとう。
フル地点を3時間29分くらいで通過。
調子に乗って43kmでチーム藤澤も抜く。

ここから50kmまでは東に向かいます。が、予想通り恐ろしい向かい風。
今はまだ元気だから良いですが、ラストでまたここを走るのでそのときが心配です。
まあもしかしたら90km過ぎでは歩いてるかもしれないのでそうしたら関係ないですね♪

アリーナに一旦帰ってきます。
50kmの部のランナーさんに声援をもらう。
ありがとうございます。
手を振って元気なふりをしてみましたが、本心では面倒だし疲れたからもう走りたくない気持ちで一杯だったのである!

50kmを4時間8分37秒、去年、一昨年とほぼ同じですが今年は多少余力があります。
順位は7位。
まだまだいける手ごたえ(脚ごたえ?)で再びアリーナを後にする。
うどん食べたいけどロスになるので我慢でござる。
ちなみにここまで10キロ毎にジェル一本を取り続け、固形物は取ってません。腹減ってきたな…

53kmからは海岸線ですよ。
マラソン名の通りオホーツク海です。
とても雄大である!しかし横風が凶悪である!

56kmから一旦内陸部に入り1キロ走って折り返し。
行きは良い良い(追い風)帰りは怖い(向かい風)。
しばらく単独走でしたが久しぶりに折り返してくるランナーを発見。
去年4位だった方ですね。去年は一旦追い付いたもののすぐに置き去りにされました。今年もきっと勝てないでしょう(涙)

さて自分も折り返し、しばらくすると藤澤さんがやってきた!
しかしお供の方々は全滅しており単独走。
それにしても…なんと綺麗で軽やかな走りでしょうか。
「抜かれるのを待ってます!」
「いやいやいや(超爽やか)」
というやりとりがありましたが、まあ抜かれるんですがね。

60km過ぎから上り坂。キロ5が辛くなってきてキロ5分10秒くらいに落ちる。
しかしそれでもまだ人生最速ペース。行けるぜ、俺!

いえいえ、全然行けません(涙)
63km地点から3キロ行って帰ってきますが、行きはほんのちょびっとの上り基調…
なんかこの辺りからやけに暑い。風は冷たいが日差しが強くて辛いです。

さあ言い訳は以上だ( ^ω^ )
64~65kmのラップはなんとキロ5分40秒!
終わるか?頑張るか?

一応頑張ってみましょう。
折り返しのエイドでとうとう禁断のコーラに手を出す。美味い!!!(∩・∀・)∩ キャー
そして頭と脚に冷水をぶっかける。なんか元気になりました!気がしました…

そして再び藤澤さんとすれ違う。
もはやリードは1kmないな。
それにしてもスタートから全く崩れてない走りは素晴らしい。
多分自分は傍から見たらヨタヨタでしょう。

70km過ぎからやや平坦になります。
少し持ち直した「気だけ」しましたがやっぱり駄目だ。
74.4kmのエイドでまたも急ブレーキ!トイレに寄ったとはいえとうとうキロ6を超えました。
だが「5位だよ~」と言われ気を取り直す。
7位と思っていたが意外な展開。自分もへたれだったが上位陣もへたれてしまったのである!

それにしてもスペシャルドリンク重いんですが…
500mlのペットボトルの3/4くらい入ってますが。
こんな後半で飲みきれるわけないじゃん。誰だよ作ったの。(全部飲みましたけどね)

そしてブツブツ言っていたら旋風のように藤澤さんが飛んできた!
超高速ピッチで急接近したと思ったらギュイーンと彼方に消えていきました(;゜0゜)
「頑張って!」
「付いていきます!」←嘘です、付いて行けません
そして当然ながら自分がコースを曲がったときには既に藤澤さんの姿は無かったのである…

まあ、でも去年は50kmで置いていかれたし、今年は75kmまで持ったからよく粘った方ですね。
凄いじゃないか!このペースなら来年はきっと同時ゴールだねっ!

やはり北オホーツクに消ゆ

75kmで6時間22分程。
残り25kmをキロ5分5秒くらいで行かないと8時間半は無理です。
つまりは不可能ということですね。このままオホーツク海の藻屑と消えるのか…

と言う訳ですっかりへばってしまい冷静に8時間40分切りを狙っていくために温存しながらキロ5分40秒くらいで進みます。
この辺りのエイドの方は大変暇そうです。前の人達はガチであまり長居しないでしょうからね。
到着の100m前から手を振るととても喜んでくれます。もはやこれぐらいしか自分もできることが無い。

85キロ手前では50kmの部のトップに抜かれる。
そろそろ40分切りの作戦を立てましょう。
いつもならラスト10kmをキロ5分切るのはそんなに難しくないのですが。
一つ問題があり…この日は強烈な東風、しかもラスト8kmは上り基調のためキロ5分を切るのは難しいと判断。
こういうのは根性とか気合いでなんとかなるものではありません。
うむ、ちょっと格好つけて言ってみましたが、元々根性も気合いも並以下なので関係ありませんでした!

いつもの10キロスパートでは間に合わないとみて、いつも以上のロングスパートを試みます。85kmからキロ5分半を切るよう徐々に戻していき、87kmの大峠を過ぎたところからトップスピードに入り12kmを踏ん張るという作戦。90kmを7時間48分切って通過出来ればギリギリ8時間40分が切れるはず。

作戦スタート。
ウルトラのラストでペースアップするときはちょっと勇気が要りますが思い切って行きます。
ほうほう、キロ5分半切れますね。
86kmのエイドでおばあちゃんがおいらが通り過ぎた後も見えなくなるまでずっと手を振ってくれていました。
いずれ優勝するとはいえ(オイ)、今はまだ口だけ達者なランナーの自分をあんなに応援してくれるなんて!

よしいくぞ!
と思うのは勝手ですが直後の峠で早速キロ6近くまでスピードが落ちる。なんということだ。
それでもなんとか歩かずに乗り越えた。
さあ、88kmから本気だ。
キロ5分前後で進む。結構頑張ってるじゃないか。

92kmからは向かい風。凄い強さだ!
風と上りのダブルパンチ。
しかしここで諦める訳にはいかないのである。今日は涼しくて条件良過ぎるので言い訳ができない…
8時間30分台を出して8時間40分台の人に自慢するのだ!

90kmを7時間47分くらいで通過したためギリギリ行けるとは思いましたが、キロ5分が切れないと精神的に苦しい。
97km地点。毎年荒っぽい応援をするおっちゃん(「ちゃんと走れ!」とか言われる)がいたのに今年はいない…ちょっと寂しいですね。
98km過ぎ。こちらは恒例の消防士さんたちの応援。沿道にも応援の人たちが増える!
しんどいが一社会人として礼儀正しく手を振る。さすが。

99kmを通過。8時間33分30秒くらい。これはやったぜ!
と思ったら信号が
去年も止められたんだよ、またかね?
しかし!なんと今年は通行して良いらしいよ。

あと少しで凱旋だ~
アナウンスによると「さあ100キロ男子4位の選手が帰ってきました!」
なにィ。4位だと!5位じゃないの?
無駄に張り切ってゴール。

8時間38分40秒。
PBを昨年四万十川の8時間43分57秒から5分ほど短縮。
大変良くできました。
去年より10分ほど速く、順位も一つ上がりました。

そして…人生初サブ10した2013年から5年連続完走。
ついにゴールドランナーになりました!
※ゴールドランナーとは…
北オホーツク100kmマラソン・100kmの部を合計5回完走したランナーに贈られる称号

85kmからのラップです。
5:20、5:29、5:54、5:16、4:49、5:04、5:08、4:56、5:06、5:31、5:00、5:01、5:16、5:10、5:04
5分31秒のところはきつかったですね。早く坂終わってくれよと。
とりあえずホッとしました。

総合は3位まで入賞なのですが(涙)、年代別では昨年に引き続き2位入賞。
賞品はまた実家の母ちゃんに送りつけました。

賞品は実家の猫も気に入った模様。

そして大会終了後、後夜祭でホタテをたらふく食べて帰路についたのでした。
去年猛暑で完走率は54%だったのが今年は72%にアップしたそうです。
めでたしめでたし。

また来年来ます。ありがとう、北オホーツク!

また新聞に載りました。やっぱ先頭が良いですね~