練習から本番まで万能?ライトレーサーTS!
ライトレーサーTSですよ。
上がTS5、下がTS4です。
このシューズも良いと思います。
まあライトレーサーRSのところでも比較対象として出てきましたが。
ライトレーサーRSよりもソールが硬く、上級者向けな気がします。
フル本番で使用するならやはり3時間から3時間半くらいの実力の方でしょうか。
ライトレーサーRSとTSの違い
Q 私デブなんですがRSとTSどちらが良いですか?
A デブな人はRSが向いています。逆にガリはTSが向いています。
何度も言っていますが、硬いシューズは地面からの反発力を効率よく活かせ、ロスなく蹴り出せるためTSがおススメです。ただし、体重が重いランナーは着地の衝撃が大きいためRSのように衝撃吸収能力が高い方がダメージが少ないのでこちらがおススメです。
Q 私短足でピッチ走法なんですがRSとTSどちらが良いですか?
A 短足はTSです。脚長ランナーはRSが良いと思います。
同じ距離を走るにしても、ピッチ走法の方が当然歩数が多くなります。歩数が多くなればなるほど柔らかいシューズの方が無駄が多くなるため短足ランナーさんは硬いTSがおススメです。逆にストライドが大きければ歩数は少ないため、シューズが柔らかくてもロスが少ない。またストライドが大きいほど着地衝撃は大きいためRSのように着地衝撃吸収の高めのシューズが適していると思います。
Q 長い距離を走ると足裏が痛くて走れません。RSとTSどちらが良いですか?
A 我慢できないくらい痛いのならRSの方が良いと思います。
どちらも薄底ですが、TSはかなり硬く、着地衝撃を大きく受けます。100キロ走ればどんなシューズでも足裏はおかしくなりますが、RSの方が痛みは小さいでしょう。
Q 私は貧乏なんですがRSとTSどちらが良いですか?
A RSもTSも丈夫で長持ち、しかも安いです。アシックスさんに感謝しましょう!
Q 練習で使うならRSとTSどちらが良いですか?
A 練習では硬いシューズ使用が効率的です。デブでも脚が長くても硬いTSが良いでしょう。
本番でも使えるが、練習で真の力を発揮
ライトレーサーTSをウルトラで使用するなら、おそらくサブ9くらいの実力がある方がおススメです。
ペースの遅いウルトラと言えど、さすがに8時間台前半を目指すレベルになると、練習でもかなりのスピードの長距離練習が必要です。
その際、シューズに求められるのは、何度も申し上げているように硬さ。
硬い方がロス無く練習効果が得られるので、たとえば、同じアシックスの厚底シューズでも柔らかいゲルカヤノではなくGT1000やGT2000NewYorkの方がおススメなのです。
ただし、これはあまり速くないペースでの練習の話で、キロ5分前後になると、また求められる要素が増えてきます。
それはシューズの薄さ。
地面に着地してから蹴り出すまでの時間は当然柔らかいより硬いシューズの方が短いのですが、さらにソールが薄い方がより短くなります。速いペースで練習する際は足裏の接地時間が短くなるものですが、厚底だとどうしても着地してからの反発が遅れ、接地時間が長くなります。こうなるとロスが出てしまうため、薄いシューズで練習した方が良いのです。
そういう意味では、ソールが硬くて薄く、値段も安くて丈夫というパーフェクトな要素を持っているライトレーサーTSのスペックはかなりなものと言えるでしょう。
ターサージール(ライトレーサーTSよりさらに薄い)で長距離走っても全然平気という人ならそちらを使えば良いですが、その手前のランナーならこのシューズはかなり使えると思います。
ライトレーサーTS総評としては…
「ライトレーサーRSと同じく安くて丈夫。RSよりソールが硬いため、サブ10、サブ9クラスのランナーの練習用にも最適。ただしレース後半で足裏の痛みが気になる方や体重が重い方、ストライド走法の方は本番は柔らかめなRSの方が良い。しかし総合的に見て小柄、短足の日本人向けなので大会本番でも当然使えるシューズ」と言えるでしょう。
ライトレーサーRSもTSもモデルによってあまり大きな変更がなく、毎年安定しているのも大きな魅力です。