皆さんは結石ができたことがありますか?
ないですか。そうですか。それは良かったですね。
ある方、大変でしたね。
さぞ辛かったでしょう。
私も不幸ながら2個も結石を生産したことがあります。
ええ、激痛でした。
人生でのたうち回ったのはこのときだけです。
腎臓(尿管)結石とは?
さて、結石ですがまず腎臓で生産されます。
結石の成分がシュウ酸カルシウムなので、シュウ酸を含む食べ物を良く食べるとできやすいと言われています。
そして結石というやつは腎臓にいる間は大人しくしており、痛みも自覚症状もあまりありません。
結石が腎臓にいる間は「腎臓結石」と呼びます。
それが尿管に「どんぐりころころどんぐりこ」と転げ落ちてくると、さあ大変です!
尿管はただでさえ細く、その中でも特に細い部分が3つあり、そこに一時的に結石が詰ると溜まった尿が神経を圧迫し激痛が起こります。
これが尿管結石です。
ちなみに大きい結石は尿管に落ちてくることは出来ませんので、腎臓にとどまったままです。
目安としては5mm以下の結石は尿管に落ちてくることが多いそうです。これを自然排石と言います。
私の結石も5mmでした…
マラソンランナーは結石ができやすい?
結石が出来る原因として以下のものがあるそうです。
①食生活
②男(!)
③水分不足
結石予防① ~食生活を気をつける~
まず1です。先ほどチラッと出てきましたが、結石の成分はシュウ酸カルシウムであることが多いです。
その割合、なんと8割ほど!
ということは、まずシュウ酸の摂取量を減らすことが大事なのではないでしょうか。
シュウ酸の含有量が多い食品としてはホウレンソウ、コーヒー、紅茶、チョコレート、アーモンド等があります。
中でも我々ケッセッキー(結石ができやすい人)から目の敵にされているのがホウレンソウです。
ぶっちぎりのシュウ酸含有量を誇り、私からしたら恐怖の存在です。
しかし茹でることでかなりの割合のシュウ酸を減らせるそうです。
この辺りの食品については気を付けた方がいいかもしれません。
逆に「カルシウムも取り過ぎない方がいいの?」と思われるかもしれません。
が、しかしこれが違うのです!
なんと、カルシウムはたくさん取った方が良いのです!
何故ならシュウ酸とカルシウムを同時に摂ると、吸収される前にシュウ酸カルシウムが生成され、吸収されずにそのまま便として排出されるからです。
結果、吸収されるシュウ酸の量が減るそうです。
逆に気をつけたいのが、肉由来の脂肪成分。
腸内で吸収されなかった脂肪酸はカルシウムと結合します。
結果、シュウ酸と結合するカルシウムの量が減ってしまい、シュウ酸の吸収量が増えます。
肉が好きな方、要注意です。たぶん私がなったのもこの辺りに原因がありそうです(´;ω;`)
結石予防②? ~性別は変えられません!~
2です。
これはよく知りませんが、結石ができるのは圧倒的に男性が多いそうです。
確かに私の知り合いでも男性が多いです。
結石患者の割合は男性:女性=7:1だとか…
ホントですかね?
結石予防③ ~水分補給をこまめに行う~
そして3です。
人間の身体、何事も循環が良い方が良いですよね。
血液もそうです。
そして尿もそうです。
水分不足で高濃度の尿が体内に滞留し続けると結石ができやすくなるそうです。
また、小さい結石なら尿と一緒に自然排斥されますので、たくさん水を飲むのは結石予防にとても良いそうです。
1日の目安、1リットル!
ランナーは慢性的に水分不足になりやすいので結石になりやすいと思われます。
特に、ウルトラマラソンの最中などはどんどん水分が失われていくでしょうから、結石的観点(?)からもウルトラマラソンは身体に良くないでしょう。
もしも結石が出来てしまったらどうなるの?
結石が尿管をすんなり通れなくなるくらいまで成長してしまったら、もはや逃げ道はないと覚悟した方がいいです。
私の場合、ある日ジョグをして帰って来たら尿が薄赤くなってしまいました。明らかに血尿です。
さすがに血尿は怖いです。腎がんか膀胱がんかと恐怖に怯えました(笑)
しばらく大人しくしていたら、尿は通常の色に戻ります。
しかし、走るとまた赤くなりました。
いたしかたなく、泌尿器科へ。
エコーで調べてもらうと、結石が動き出していることが分かりました。
大きさは5mmなので自然に出るだろうということで、マラソンの練習は休止し、薬を服用しつつ大人しく過ごすことにしました。
水は1日1L以上飲むようにとの指導を受けました。
何度か胃が異常に気持ち悪くなりましたが、決して服用は止めませんでした。
そして後日、仕事中に激痛が2度…
いずれも数時間続き、のたうちまわりました。
なんとか救急車は呼ばず耐えきりましたが。
さらにそこから数日…
膀胱に落ちたらしく、尿がまさしく血の色になりました。
透明ではありません。
またもや恐怖です。
その2日後、ついに結石が排出されました。
このときは全然痛みもなく。1カ月半の長い闘いが終わったのです。
あ、ちなみに結石がどうしても排出されない場合は体外衝撃波砕石術(ESWL)を行います。
放射線や超音波で結石を砕くのです。
日帰りもしくは1泊入院で行えるようです。
滅茶苦茶痛いという訳ではないそうですが、痛みが全く無いわけではなさそう…
砕いた結石の破片が尿管を傷つけながら落ちてくるので、血尿が出たりするらしい…
ま、たったの7万円程度(保険3割)で出来るので、お金持ちはこれもアリですね!(貧乏人にはつらい)
結石が出来てからの対処法
まず、自分の場合、間違いが2つありました。
1つは血尿が出始めてからジョグを休止したこと。
尿が薄い赤色になったくらいでは潜血は大したことはありません。
血が出るということは尿管を傷つけながらですが、確実に結石が落ちてきているということです。
よって、血尿が出ても運動を続ければよかったのです。
しっかりと水分補給をして運動をすればもっと早く排出されたと思います。
また、激痛が起こる日は、何時間か前から違和感があります。
運動をしていなくても血尿が頻繁に出て、鈍痛がしてきます。
このときも大人しくせず、動き回って水をがぶがぶ飲めば結石の通過は早まります。
自分は仕事中に起こったため、躊躇して酷い目に遭いました。
2つ目。
結石を排出しやすくする薬…
漢方薬のウロカルンという薬なのですが…
これが胃に良くないです。
頻繁に不快感をもたらしました。
最初は副作用だと分からず飲み続けていましたが、明らかにウロカルンの副作用です。
私はこれのおかげで岩手銀河100キロチャレンジマラソンが終わった後グロッキーになり、ついでに翌週の隠岐の島ウルトラマラソンは走れませんでした。
胃の不快感が出た際は服用を止めましょう…
結石編まとめ
ランナーによっては腎臓結石からは逃れられません。
諦めと割り切りも肝心です。
上手く結石と付き合っていきましょう!
こんなものが尿管の中を動いていたかと思うと怖いですね。
コンペイトウみたい((((;゚Д゚)))))))