なまけものウルトラランナーの冒険

練習嫌いなランナーが100キロウルトラマラソンサブ10、サブ9を達成!調子に乗ってサブ8を目指します!

伊豆大島ウルトラランニング完走記2017 ~雨と風と霧と100キロマラソン50回目の完走~

time 2017/04/02

みなさんは風邪を引いて100キロマラソンを完走したことがありますか?
無いですか、そうですか。
丈夫で羨ましい限りです。
これはある虚弱なウルトラランナーの物語…

3月26日、伊豆大島ウルトラランニング100kmの部に参加しました。
2014年以来2度目です。
100キロマラソンで初のリタイアかと思われたこの大会、まず前提として風邪ひいて熱があるのに出場しました。

風邪を引いた原因は風呂上がりに薄着でゴロ寝してたことです。自業自得(´;ω;`)(っω・`。)

さあ、岡山から伊豆大島です。遠いですよ!
そもそもどうやって行くのかな?
東京からフェリー?いえいえ時間かかり過ぎ。熱海から高速船が正解です。

と言う訳で前日、まず新幹線で熱海駅へ。

熱海駅から高速船乗り場へは徒歩で20分くらい。

高速船、セブンアイランド虹だ!

まずこの移動が厳しいです。コンビニとか寄る元気が無い。
コンビニで楽しそうにショッピングを楽しむ(?)あべっくが眩しいですな。
ぐったりして高速船に乗り込むと、僅か45分で大島・岡田港に到着。

伊豆大島への高速船は当日の波の状況で到着港が変わるらしいです。
岡田港と元町港があり、元町港の方が町で今回の目的地もそちらなのですが、私が大島に行くときはいつも岡田港でした。
岡田港から元町まではバスで、ランナーが溢れて満員のギュウギュウです。
マラソンが地元に嫌われるとしたらこういうのが原因でしょう。

受付会場の大島町役場に到着。
が、到着が早すぎて受け付け開始前…待つ。
やっと始まる。

そしてホテルにチェックインします。坂の上にあるなあ…

チェックイン後
「宿泊割引券はある?」
「いえ」
ただ、あってもインターネットのカード決済で支払ってるので使えないはず。
「割引券があれば宿泊費はもう無理だけど、代わりにお土産をあげるよ」

説明しよう(`・ω・´)
伊豆大島の観光をする場合、東京都が宿泊費の補助をしてくれ、その額1泊3000円!(2泊まで)
ただし、自分のようにネットのクレジット決済で支払ってしまうと当然使用できません。
今回2泊するのでその分6000円のお土産をあげるから割引申請したらどうだ、という訳ですね。

では、申請しましょうか。
で、大島観光案内所はどこかというと…大島町役場のちょっと先。
またあっちに行くの…?

ヨタヨタあるいてやっと到着。申請して宿泊割引券をゲット。
帰るのが面倒くさくなってきた。
しかし帰る以外に何があるというのか?

ヨタヨタ歩きます。
で割引券を渡す。
…うーん、伊豆大島サブレを死ぬほど貰いました。
そりゃ6000円分だからね!!!
帰るときかさばるなあ

今何時?
と思ったらなんと午後4時だぜ。
もう寝なきゃ(早)

前夜祭も前野菜も知りません。かなりヤバいです。
明らかに熱があるので水の入ったペットボトルを頭に載せて寝たら超気持ちいい。

なんとか完走出来れば…
しかしこのときのずっきーには明日起こるさらなる悪夢については知る由もあったなかった!
悪夢のスタートへつづく(*`ェ´*)

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆

翌日…さあ本番です。

4年前はどっかの小学校がスタート&ゴールでしたが、今回は町役場がスタートです。
結構雨が降ってます。かなり危険な匂いがします。

控室で座り込みます。ハートフルマラソンとかも別の時期にあるんですね。

スタッフさんが
「今日は気温が上がらないから走りやすいですよ~。雨はリタイヤの言い訳にはなりませんよ~」
とか言ってます。滅茶苦茶です(笑)
そういえば4年前も
「このコースを走れれば野辺山も村岡も余裕ですよ!」
とか言われましたが、その後野辺山と村岡に出てそれが嘘だと知りました

それはともかく雨はどんどん強くなる…
はっきり言って寒いです!悪寒もします。
しかし格好はいつもどおりのノースリーブ&短パン。
今回は帽子も忘れました。
そしてもちろん手ぶらです。舐めてます。

当然先頭に並びスタートを待つ。みんな重装備です。
近くの人に
「その格好で走るんですか?凄いですね。」
と言われますが、装備を忘れただけじゃわい!

さあ58kmの部と100kmの部と同時スタート。
今回は風邪ではありますが、いつもどおりのキロ5分ペースでいきます。今日の体調ではどうせ抑えても後半潰れるのは目に見えてます。
だったら楽に走れる前半は走りやすいペースで走ろう。
実際は最初の1.5キロをキロ4分半くらいで走っており先頭でした(笑)
そのうち抜かれたもののキロ5分を切るペースを維持。

それにしても水溜まりが凄くて走りにくい。
8キロで海岸に出で最初のエイド。ここから島を2周しますが1周目が反時計回り、2周目は時計回りです。

見渡す限りの大海原、いい景色!
などと言っている場合ではなく海は大荒れです…
しかも雨だけでなく海岸沿いは風も凄いですね。
次のエイドのおっちゃんに
「あんたそんな薄着で元気だなぁ!」
と言われますと
「装備を忘れただけだわい!」
と言い返したくなります。体調はますます悪くなってますねえ。

島ウルトラはどこもそうですが、海岸沿いにはめちゃくちゃ長くてきつい坂はないものの、ほどほどのアップダウンが続きます。
バウムクーヘン状の地層がダイナミックです。
40kmを3時間19分。なかなか凄いじゃないか!
これで風邪を引いていてもフル3時間半は余裕(?)と証明されました。

しかしここからが試練です。40km過ぎから53kmのエイドまではずっと上り基調。
この風雨の中すでにめっちゃ寒いのに標高が高くなりさらに気温が下がる…
体調が万全ならいいですが、こんな悲惨な状態ではたして乗り越えられるのか…

41kmのエイドには伊豆大島名物「あんこさん」がいました
あんこさんとは伊豆大島で「おねえちゃん」という意味らしいです。ほう。

途中、裏砂漠とやらもありました。
黒い砂ですね。日本地図で砂漠の名が付くのはここだけです!(受け売り)

45kmのエイドを過ぎ…
上りが急傾斜になってきます。
歩きましょう。
お前根性ないな!走れよ!と思う方、ブログのタイトルをよくご確認くださいね♪
雨が凄い、冷たいよ~
風が凄い、寒いよ~
霧で前が見えない、怖いよ~
頭の中も真っ白で力が入りません。
歩くのもしんどいですが、もしここで止まったら確実にリタイアです。
だが次のエイドまでたどり着けば何とかなる。
そう、あの即席防寒具が手に入れば…
そう信じて歩き続けます。

49kmのエイド。
優しそうなおばさま2人組。
「あんちゃん、そんな恰好で大丈夫?寒くない!」
このセリフ、今日何回目か…
「寒いっす!」
「ゴミ袋被ったらあったかいよ。さっき行った人も被っていったよ」
こちらから言わずとも以心伝心きた!ゴミ袋ゲット~ 「ありがとうございます。頂けますか?」
「はいよ」
チョキチョキ…完成!

おお!大島町指定のごみ袋は70Lか。でかくてあったかいぞ。
「まだ半分だよ。頑張ってー」
「こっから優勝ですよ。フハハ」
「おおっ!頑張れ」

もうこれでリタイアはありません。確実に完走できます。
ゆっくりですがルンルンで走ります。ちょっと緊張感が無くなったけど。

途中緑のウェアを着た男性と並走。
「寒いですね~」
「そうですね。でも次のエイド越えたら下りなので気温が上がりますからそこまで辛抱ですね」

53kmの三原山エイドに到着!
ここは食堂の建物を使ってるのかな?ストーブもあり暖かい。
もうタイム云々の状態ではないので食いまくってストーブに当たります。
緑さんは殆ど止まらずに行ってしまった…

5分ぐらいたむろして出発。ここから下りです。
下れば下るほど気温が上がるためウハウハ。
と、途中で…
緑さんが車に収容されてる…
無理したのでしょうか?あんな重装備でもリタイアするときはするのです。

下って下って58km地点。スタート地点に帰ってくる。5時間45分。
マラソンというのは体調良ければ決して止まらない方が良いのですが、体調不良のときは止まってもいいでしょう。
58kmの部の人達と座って話をする。
「いやー今日の天候であと42キロは走れませんよ、100キロの人は凄いです」
「自分だったら今日100キロ出てたらリタイアしてると思います」
「その格好で100キロって凄いですよね」
今日何度めなのさ!
その間も100キロランナーが続々到着。
そして…続々とリタイアしていきます。

しかし私はリタイアしませんよ。
明らかに熱がありますが絶対に完走出来ますからね。
トレイルランでリタイアしたことはありますが、100キロマラソンではこの50回、リタイアしたことがないのである。
あ、今日完走したら100キロマラソン50回目の完走ですよ。凄いなあ(自画自賛)

さあ張り切って行きましょう。
元気に飛び出し2周目へGO!今度は島を時計回りです。
寒い…もう嫌だ。
100mも行かないうちにへたれます。
でも良く考えたら三原山よりはマシですね。それにここから先は未知のコースなので少し楽しみ。

まずは島の北、岡田港方面に向かいます。
遠いなあ。昨日のバスは楽で良かったよ(笑)
と、看板が出現
「人生において最も大切なのは今だ」
なんと!昨日のことなど考えている場合ではないぜ!
どうやら1周目では暗くて気づかなかったようです。
すっかり忘れていましたが、この大会では5kmごとに伊豆大島から(?)メッセージがあります。

まあ5km看板より前にこんなのもあったんですけどね。(ヲイ)

看板に励まされ頑張る。ちなみに中間点からこの先しばらく1人の女性と抜きつ抜かれつを繰り返します。
岡田港を左に見ながら(見えたっけ?)島の北側を東に向かう。
凄~いかぜ~、橋の上はさらに凄い~
心の声も飛ばされます。エイドで
「寒そうだけど頑張ってね!」
「はいよ!」
このあたりは平らで楽だったので少し元気。
ただ、体調の問題か、ここらからエイド毎に毎回トイレに寄ります。

次の椿園のエイドの先からまた坂です。
当然歩きが入りますよ。この辺りでは風も雨も収まっており安心して歩けます。
もはやランナーの誇りはありません。確実に時間内にゴールするだけです。
三原山への登り口を過ぎたら前半のコースを逆走します。あのときは死ぬかと思ったけど、まだ今の方が良い。
この70キロ~80キロあたりは随分抜かれました。
いいんです。今度向こうが風邪引いてたらぶっこ抜いてやるんだい。

とぼとぼ俯きながら歩き裏砂漠へ。2回目か…
みなさんもマラソンで辛い時は歌ですよね。頭の中のメロディは我々にエナジーを与えてくれます。
『あなたがいれば ああ うつむかないで 歩いて行ける この東京砂漠♪』 ほんとは走りたいんだ~!(伊豆大島は東京都です)

再びあんこさんエイドを過ぎ(この辺り食いまくってます)また海岸へ。
競り合っていた女性にはここで置いて行かれます。
後で分かりましたがその方、24時間走の世界選手権の日本代表だそうで…ははあ、参りました^^

次のエイドは少年とあんちゃんがやたらうるさい(笑)
「ルマンドどうですか~?」
うーん、80キロ過ぎて水分少なめのお菓子はちょっとしんどいですね。前のランナーも断ってます。
でも袋破ってくれてるなあ。じゃあ貰います。
「もう一個どうですか?」
えっ!
「ありがとう。ください。」
むしゃむしゃ。
「まだありますよ」
…ほう
「じゃあ途中で食べます」
「青い人、頑張ってくださーい」
うおーーとみんな騒ぎます。疲れたような、元気出たような、ありがとう。

次のエイド、今度はおばさま達
「がんばれー、ゴールしたらメダルが待ってるよ」
「ありがとうございます。ガラスのメダルですね」
「あら、にいちゃん何回目?」
「2回目ですよ。この大会のメダルが一番きれいですね」
「何回位100キロ走ったの?」
「(五)十回くらいです」→しまった!5を付けるのをわざと忘れたぞ(^_^;)
「すごーい、どの大会が一番良かった?」
「伊豆大島です!」 「わあ、また来年も来てよ」
「ハイ!」
なんて爽やかなんでしょう!
ただ速いだけのその辺のランナーに較べて性格と顔が良過ぎます!

思えば、ウルトラマラソンって
夢があって、人の優しさと触れ合いがあって
辛いことも頑張れる、終わった後少し自分の成長が感じられる
とても素晴らしいものだと信じています
その道と物語を皆さんに伝えていきたい…
これぞ『伊豆大島ふれ愛ランニングストーリー』
あれれ、もう95キロ過ぎてますね。
フッ、やはり今回も余裕だったぜ。
えっ、また雨?
早くゴールしよう。

ゴール直前でも抜かれたけれど、なんとかかんとかゴール!
10時間49分2秒、男子19位でした。
瀕死のわりに良いタイム。新島ガラスのメダルもいい感じです!

一応記念写真を撮って貰いましたが凄い疲労感!
なかなか自分もこんな疲れてる写真はないですタイ!
目が開いてないしピースが違和感。
やっぱ大変だったんだね。

あまりにも疲れたので着替えに1時間かかる
そして御神火温泉へ(ランナーは当日無料で入れます)
入浴中、何度も寝落ちする…

で、帰ってきて体温測ったら…

38.1℃か( ‘o’)
みなさんは風邪を引いたらDNSしてくださいねっ!

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