アシックス「GRIDE RIDE(グライドライド)」評価・レビューは?

今回はちょっと変わった雰囲気のシューズです。
その名もアシックスのグライドライド。

ま、横から見ただけで超特徴的なシューズです。

転がるように走る?グライドライド



厚底シューズですね。

そしてなんなんでしょう。
この角度。

つま先に向けてまん丸ですよね。
このシューズは踵着地を前提にしており、着地後に前足部が車輪のように回転して自然に足が前に進むらしいですよ。
なんのこっちゃ?

グライドライドはメタライドの大衆用シューズ

もともとこのシューズはメタライドという2万7千円の高級シューズの大衆モデル(たぶん)。

メタライドもコンセプトはグライドライドと同じで「転がるように進む」がコンセプトです。

しかし、メタライドは庶民が手を出すにはちょっと高いですよね。
グライドライドはメタライドの高級素材を抑え、構造も簡素化したようです(たぶん…)。

さらに重量も軽くなり、クッション性も大きくなったということで、庶民も手を出しやすくなっています。

個人的にはクッション性よりソールの硬さを維持して欲しかったですが…。

さて、ナイキの厚底シューズとはまた違ったコンセプトのシューズですが、走り心地はいかがでしょう?

グライドライドの走行感覚は…?

グライドライドの横からの姿は先ほどの通りですが…
次は上から。



なかなかホールド力は高そうですね。
この点についてはアシックスさんは本当に安心できます。

足裏はどうでしょう。



まあフラットソールですよね(フラットと言っても当然滑らかに曲がっていますが)。
踵着地からゴロンと回り、つま先をついて蹴り出す…

という動きでフラットでなかったら動きが滑らかになりませんからね。
スムーズな動きをするならこのシューズはフラットでなければ成り立ちません。

では履いてみます。
えーと、シューズ全体のホールド力はなかなかあります。

…が、それどころではありません。
なんか立ってて安定しません。

つま先完全に浮いてるしね!

本当に大丈夫か?

走ってみますが…
うう…走りにくい。

踵で着地して、パタンとつま先をついて足を前に出す。
これだけのことなんですが、ちょっとリズムが…

案の定、初日は筋肉痛になりました。

しかし、練習を続けていくと意外にスムーズに走れるようになり、踵を着地後、確かに回転の力で自然に足が前に出る感じはします。
楽ですね。

さすが「速く走りたいんじゃない。長く走りたいんだ!」というフレーズなだけあります。

というわけで、慣れてしまえば少ないエネルギーでスムーズに体重移動ができるため、ウルトラマラソンにはかなり向いています。

もうちょっとミッドソールが硬くても良いけどね。

メタレーサーに繋がる1足?

ちなみに今年中にアシックスさんから「メタレーサー」なるシューズが発売されるらしいです。

こちらはメタライドやグライドライドのように靴底が丸く、つま先が上がっているようなので、回転の力を使った一足になるとは思うのですが、ミッドソールにプレートを入れているようです。

色々調べてみたのですが、そのプレートがカーボンファイバープレートなのかそうでないのかまで確認できませんでした。

ま、上級者用で反発が大きいのでしょうね。
着地→転がる→跳ねる、みたいな感じなんだろうか?
そんなことありえますかね?

正月の実業団駅伝や箱根駅伝でもプロトタイプが使われたらしいのですが、履いている選手が少なすぎて私は気づきませんでした。

それよりもミズノの白いシューズの方が目立っていましたね。
こちらもプレート入りのシューズらしいですが…

今後も各メーカーの動向に目が離せません。
が、メタレーサー、高そうですよね(笑)