デサント「GENTEN-EL・RC・ST」薄底シューズ考察

最近どこのスポーツ用品店に行っても見慣れないメーカーのシューズを目にします。

そのシューズはやけに薄く、目を引きます。

私が最初に見た店ではHOKAの横にあったため物凄いインパクト(笑)

クリフトンの3分の1くらいしかミッドソールがなさそうでした。

そのシューズとは…

デサントのGENTENシリーズです。

デサントの薄底シューズ「GENTEN」

とりあえずパンフレットがありましたので貰ってきました。



こちらは最上級シューズ、GENTEN-EL(エリート)です。



と、ご覧のとおり4種類あります。

最上級シューズのGENTEN-EL、ガチランナー向けGENTEN-RC、ユーティリティな感じのGENTEN-ST、はっきり言ってタウンユースっぽいDR-MOVEです。

DR-MOVEはまあタウンユースと勝手にカテゴライズして、残りの3つを見ていきましょう。

GENTEN-EL

デサントランニングシューズの最高峰。

もともとデサントのシューズはフィット感と接地感を最重視しているようで、クッション性というフレーズを聞いたことがありません。

極めつけがこのGENTEN-ELで、対象ランナーはフルマラソン2時間半レベルとのこと。
まあ大部分のランナーには必要ありません(笑)。

見た感じもミッドソールはめちゃめちゃ薄いです。

そして履いてもやっぱり薄かったのでした。
そして中足部から前足部にかけてミッドソールがぐっと下がっていますので推進力が得られやすいそうです。

さらに踵は踵でカーボンプレートが配置されていられるので反発力が大きい。

アウトソールはなんと鉄の200倍の耐久性を誇るグラフェン使用です。
重量を抑えるためにギリギリまで薄くしているそうです。

速く走るための要素がギュッと詰まっており、重量は188g(27cm)。

見た目だと150gくらいに見えますが、必要な機能を詰め込んだらこのくらいの重さになるのでしょうね。

ただ、先ほど申し上げた通り、庶民にはあまり用がないでしょう。

10キロやそこらに使うなら良いでしょうが、フルマラソンや、ましてやウルトラマラソンでの使用などありえません(笑)。

GENTEN-RC

GENTEN-ELの敷居を低くしてサブ3ランナーにも開放した一品。

ミッドソールのクッションが多少増し、カーボンプレートは無し。

フィット性は高く、着地から蹴り出しまでのロスは非常に小さいでしょう。

アッパーのサイドラインや踵が補強されており、固定力はGENTEN-ELよりアップ。

アウトソールはグラフェン使用面積が多少小さくなっています。

重量は補強パーツが追加されているため多少増して200g(27cm)です。

EL同様フィット感は抜群ですが、このGENTEN-RCでもまだ庶民には敷居が高い感じ。

薄底シューズが好きな人にはおススメですが、私のように多少クッションがあるのが好きな人は次のGENTEN-STが合うでしょう。

普通に考えたらウルトラマラソンにはあまり縁がないでしょう。

GENTEN-ST

庶民でも履けるシューズ。
対象はサブ4クラス。

サブ4クラスにしてはやはり薄い気がしますが、それでもGENTEN-RCと比べて明らかにミッドソールが厚くなり、多少のクッション性はあります。

カーボンプレートはもちろんなし。

アウトソールにグラフェンは使用されていませんが、そこまでグリップ性が劣る…という感じでもありません。

サイドラインや踵の補強は一番しっかりしていて固定力は高く、上位2種と同じく中足部から踵のホールド力も高い。

ゆっくり走行時の安定性はピカ一で、ゆっくり安定走行→一気にスピードアップというのも行いやすい。

重量はそれでも軽い224g(27cm)。

正直一番使いやすいシューズです。
私がヘタレなだけかもしれませんが…

ウルトラでもなんとか行けるでしょうし、疲れにくいはず。

ただし練習をサボったランナーは後半は着地衝撃で苦しむかもしれません(笑)