赤穂ウルトラマラソン完走記2020…練習せずに100キロ走る物語

2020年初のウルトラマラソンは赤穂ウルトラマラソン・秋

みなさんお久しぶりです。
コロナでマラソン大会もない中、需要がなくなったこのブログですからついつい更新が遠ざかり7か月ぶりの更新です。お久しぶり。
本当にすみませんでした。
一部では出奔説やマラソンを辞めた説などが出たでしょうが、無事生存しております。

ただ、全く練習をしていないため、辞めたも同然なのですけどね…

さて、今回は10月11日に兵庫県の赤穂市「赤穂ウルトラマラソン」に参加しました。

何故突然参加に至ったかというと…
この大会、元々5月に行っていたのですが、コロナの影響で10月に移動したのです。

まさか本当に実施するとはね!

赤穂ウルトラマラソン、始まりは不幸の手紙…

10月1日、ひっそりとその手紙はやってきた!
なんと赤穂ウルトラマラソンの参加通知書である。

ここで大変な問題があります。
私、この大会の実施についてすっかり忘失しておりました!

コロナ前に3月の茨城100キロ、4月の水都ウルトラマラソン、5月の赤穂ウルトラマラソンと3つの大会にエントリーしていたのですが、世間は東京マラソンが中止にした途端に右へ倣えで中止しまくりでした。

そんな中、赤穂ウルトラマラソンは意地でも実施すると宣言!
しかし緊急事態宣言まで出てしまえば、さすがに実施は不可になりました。
大会運営はするつもりだったらしいのですが、会場が県立公園であり県の許可が出なかったとのことです。

だが、赤穂ウルトラマラソン事務局は諦めない!
なんと大会を規模を小さくし10月に移動することにしたのです。

しかし…
人間、何か月も経てばそんなことは忘れるものです。
特に私は(笑)

本当にするかしないかわからないもののために努力するわけにはいきません。
無為に時は流れていったのでした…

赤穂ウルトラマラソン 最後のあがき「1週間前編」

実際にまともに練習していたのは3月末までで、その後は真面目に仕事と育児をしておりました。
ランニングなど月に50キロも走っておりません。
しかもこれが半年続いたわけです。

まともであれば8時間台は出せる自信がありますが、こんな状態ではさすがに不可能なことは分かります。
完走もあやうい。
体重も7キロ増えたし(笑)

コース自体はほぼ平坦で5キロのコースを20周。面倒くさそう…
それは良いが制限時間は「日没」まで!

これは赤穂ウルトラの伝統で、昔からそうです。
しかし、もともと5月開催だから日没は19時とかですが、今回は10月。

ご丁寧に参加通知書にこの日の日没は17:31と書いてあります。
12時間半かよ!
こんな厳しい大会聞いたことがない!

ただ、「足元が見える間は走っても良い」と書いてありました。
一体どういうことなのか?
12時間半よりちょっと長いのか?

まあそれはともかく12時間半で100キロ走らなければいけません。
肝心の現在の走力はどうか?

10月3日、仕事が終わった後に50キロを試しに走ってみることにしました。

しかし、当然というか…
走り出した瞬間、息が苦しいです。
たぶんキロ6とかですが…

これはヤバい!
体も重いし。
ドタドタと走るが、20キロ過ぎたあたりで既に怪しい感じでした。
ここでキロ7くらいに落ち足が動きません。
50キロは諦めて30キロにしようと思いましたが、1キロ1キロが遠い。

結局30キロも走れず、28キロで終了!
こんなことで本当に大丈夫だろうか?
いや無理だろう…

赤穂ウルトラマラソン 最後のあがき「台風編」

10月5日、さらに不幸がやってくる。
なんと台風14号が発生し、大会当日の10月11日に兵庫県に直撃するかもしれない…

大会が中止になれば練習も無駄になるため、むやみに練習できなくなりました。
もし練習して中止になれば費やした時間と手間が無意味になりますからね!

というわけで、台風の進路がはっきりするまでまた怠惰な生活が再開しました。
致し方ないとはいえ、心苦しいものです。

10月8日、なんとなく進路が外れそうであることが分かり、大会のHPにも中止の「ち」の字も書いてないため実施することを確信しました。

そこでまた練習することに決定。
もう本番まで3日…
あまり長い距離は走れないため、20キロ走を敢行することにしました。

ここはもう本番のための走力チェックです。
走ってみたらキロ5分くらいではなんとか走れます。
やはり先日の28キロで随分体が慣れてきたか?

ガーミンを付けてなかったため間違って余分に走ってしまい22.5キロでしたがまあいいでしょう。
この練習で完走できる目途が付いたのです。
あとはひたすら回復に専念するのみ…

赤穂ウルトラマラソン「スタート前」

さて、3日前に20キロ走を実施したものの、全く(笑)疲れが取れずそのまま当日に突入しました。
会場は兵庫県赤穂市の赤穂海浜公園。


観覧車やゴーカートなどがあり、子供が遊ぶのになかなかいい場所です。(7年前にも大会に出たので知っている)
ま、午前4時なのでたぶんランナー以外いませんけどね。

入って右手が受付ですが…
おお!

スタッフさんがいる!
ランナーがいる!

この雰囲気、久しぶりです。
マラソンなんてほとんどやってないからねー


十分な間隔を取って並び、受付します。
体調チェック表を提出。

ぶくぶく太って体が重い以外は絶好調ですな。

ゼッケンと大会Tシャツを受け取ります。





折角なので今回は赤穂Tで走ることにします。
で、ゼッケンですが左端にビラビラが20個ついてます。

つまり、1周5キロのコースを1周走るごとに1枚ちぎっていく訳ですね。
20回もこんなことをするなんて…

如何に100キロ走ることが常軌を逸しているのかが分かります…
良い子は決してウルトラマラソンなんて走ってはいけません(笑)

AM5時前。
いよいよスタートが迫ってきました。。
100キロの部は100人くらいですがなんとなくレベルは高そう。

結構な間隔を取って並びます。

ちなみにこの大会、エイドに自分のクーラーボックスを置けますし、荷物も置いておけますので比較的補給はしやすいです。(人数も少ないから自分の荷物の場所も分かりやすい)

私はジェルを全て持って走ることにしました。

今回は…
ウインゾーンのエナジージェルを7個。
メダリストのエナジージェルを1個。
ザバスピットインを1個。

10キロ毎に摂る予定です。

そして肝心のシューズは…
流行りの厚底シューズ!

ミズノのウエーブライダーです!
ナイキじゃない。
しかもウエーブライダー18!

今は確かウエーブライダー23くらいじゃなかったっけ?
18の性能が良かったので1足保管していたのでした(笑)

今回8時間台や9時間台で走れるわけがなく、後半地獄を見るはずです。
こんなときに選ぶシューズは厚くて硬くて踵のホールドがしっかりしている初心者用シューズを使用するに限ります。

己の現状を見誤って軽いシューズを!
とか言うと失敗して足が止まりますよ~。

私は本当に用心深いですからね。

赤穂ウルトラマラソン「前半編」

さて、無事スタートしました。

真ん中くらいからスタートして、最初はキロ5分50秒くらい。
…ですが滅茶苦茶周りのペースが速いです。
どんどん抜かれます(笑)

コースは公園の歩道なので分かりやすいはずですが、ちょっと暗くて分かりにくいところもあります。
ライトは必須ではありませんが、あると便利だと思います。

ただ、今回は例外的に10月実施ですが、本来の5月実施なら既に明るいはずなのでライトは不要でしょう。

あと、路面はちょっとボコボコして走りにくいところもありますね。

前半部分は西に行って帰ってくる約1.9キロ。
一旦スタート地点に戻ってきます。

ここから後半部分3.1キロ。
南に行って帰ってきます。
後半は公園のくせに(笑)多少アップダウンがあります。
なだらかですけど…

で、再びスタート地点に戻ってきます。
ここで嫌な予感が…!

ガーミンだと1周大体5.1キロなんですよね…
このままいくと102キロになってしまいます。

100と102の差は大きい。
もちろん制限時間ギリギリゴールを想定しています。

それはさておき、スタート地点には段ボールが置いてあり、ゼッケンの端をちぎって放り投げます。
残り19回…
気が遠くなる!

ここから先、特に言うこともありません。(ヲイ)
同じことを繰り返すだけです(笑)

6時頃には明るくなってきますね。
私のペースは5分45秒から6分ですが、3日前の練習のせいで脚がガタガタです。

そういえば、エイドでは前半終了時、後半終了時ともに補給できます。
約2キロ走って水&軽食、3キロ走って水。
の繰り返しです。

脱水にはならないでしょう。

さてさて、20キロを過ぎて脚が楽になってきました。
しかし、ここで調子に乗るとろくなことが無いためキロ6分をキープします。

さすが私!
冷静です。
この欲のなさ(笑)

40キロまでは特に問題がなかったのですが、そこから徐々にペースが落ち始める。
そして再び脚がガタガタに…

ホントに弱ってるなー(笑)
10往復、50キロで5時間10分ちょっと。

幸いにも内蔵は無事です。

ですが、ペースが落ち始めたらそこから一瞬で崩れる可能性もありますから慎重に…
とにかく無理をしない。

そして恐れていたことが現実になります…
なんと、10往復終了時点でガーミンは51キロを示していたっ!!!

完走できそうにないかも?

赤穂ウルトラマラソン「中盤編」

さて、赤穂ウルトラの50キロを過ぎたあたりからです。
このあたり、ペースはもうキロ6分半くらい。

一体いつになったらゴールできるのか?
そして10時を過ぎると…
暑い!

前日まで涼しかったのに大会本番では暑い…
俗にこれを
「マラソン当日だけ突然暑くなる現象」
と言います。

ウルトラではよくあります。
前後は涼しいのにドンピシャでその日だけ暑い。
しかしこれはチャンスでもあります。

こういう日は周りのランナーも急激な温度の変化に対応できず後半失速する可能性が高い。
しかし悲しいかな、今回の私は自分自身も潰れそうですが(笑)

さらにお腹が減ってきた。
ペースが遅いので定期摂取のジェルだけでは間に合いません。
あーしんどい。

そこで私は自販機でキンキンに冷えたジュースを買うことにしました。
エイドには小さな紙コップに入った水とオレンジジュース、リンゴジュースしかありません。

この公園の周回コースでは至る所に自販機がありますから、小銭を持って走ればいつでも補給できます。
今回私が買ったのは…
match!

ビタミンSUマッチのあれですね(古)。

がぶがぶ飲むと、ウーム旨い!
キンキンに冷えてていいですね。

あっという間に飲み切って走り出すと、お腹がタプタプ…
それはまあいいとして、気持ち悪いのでゲップを出したいのですが、微炭酸なのでスッキリ出てきません。
これは失敗した!
強炭酸のジュースにすれば良かったよ。

しばらく気持ち悪い状態で走る。
ペースがさらに落ち、60キロ前後ではキロ7分を超える。

果たして完走できるのか?
暑いし、制限短いし。

本当に脚が動かなくなってきて、休み走り休み走りを繰り返す。
練習不足は本当に堪えます。

このあたり、特筆すべきことはこれ以上ないのです(笑)
コース単調だし。

ヨレヨレで終盤に続きます…


赤穂ウルトラマラソン「終盤編」

75キロを過ぎ、ペースはキロ7分半ほど。
一体いつになったら終わるのか?

もう同じコースを15周してるわけです。
そう考えたら凄いな!
もちろん凄くアホなことをしてるという意味ですよ。

赤穂海浜公園、子供向けのアトラクションが多く、しかも天気も最高とあって子連れの親子がウジャウジャいます。
子どもはコースに結構飛び出してくるので気を付けなければいけません。

ま、子供からみたら自分たちの公園を訳の分からんおっさんたちが走りまくっている訳で非常に迷惑に感じているのでしょう(笑)
すまん!

私、いつもそうですが、あまり長時間エイドで休まないのでこのあたりから結構周りのランナーを抜いていくようになりました。
もちろんキロ7分超えに抜かれるわけですから、彼らの脚は本当に終わってるのです。

そして歩いているランナーのヴェイパーフライ率の高いこと。
まあ当然だとは思います。
あんな柔らかくて安定しないシューズをウルトラマラソンで履くとか怖すぎです…

短距離ならめちゃめちゃ使えますけどね。

80キロを過ぎ、だんだん曇りの率が高くなります。
暑いには暑いですが、風は冷たいし徐々に気温が下がっている。

割と元気です。
しかし完走したランナーがどんどん抜けていくのでちょっと寂しいね。

そして完走記を書いていてもコース的には特に述べることもないというのが笑えます。
本当に書くことがない…(笑)

仕方ないのでゴールします(ヲイ)
タイムは11時間53分。

ようかかったなー。
もう午後5時前です。

そしてスタッフさんに呼ばれる。
「ちょっとー。年代別入賞だからこっち来てー」

????
嘘だろう?
と思いますが明らかにこちらを見ている。

にゃんと!
年代別2位でした(笑)

まあウルトラは40代ランナーが圧倒的に強いので、20代や30代ではこういうことはよくありますが…
それにしても12時間近くのタイムでねえ…

と、言いつつ非常に嬉しい(笑)

さて帰ろうか!
と着替えていると。

まだ走っているランナーが止められている。
え?
まだ12時間半来てないけど???

どうやら12時間過ぎて残り1周(5キロ)以上残っているランナーは強制的に止められているようです。
なんと!!!?

制限時間12時間半というのは本当だった…
(しかし暗くなるまで走っていいと大会要項には書いてあったけど、それはどうなった?)

平坦なくせになかなか厳しい大会でした。

赤穂ウルトラマラソン総評

さて無事に終わりましたがこの大会を評価してみましょう。

良い大会か、いまいちな大会かと言いますと…
間違いなく良い大会です。

3月や4月、マラソン大会が軒並み中止になりました。
中止自体はいいのです。

しかしその内容が酷い…
フルマラソンの大会に比べて、開催しても非難されにくいウルトラの大会はどの大会も直前までしぶとく開催すると表明していました。

しかし、コロナの情勢が悪化すると直前でいきなり中止。
中止なら中止でさっさと決定して、参加費は一部でもいいので還元してもらいたかったです。
正直申し上げると詐欺にあった気分ですね。

あの時期に「コロナは収まるかも」と考えていたなら甘すぎます。
悪化する未来しか想像できませんでした。
参加者の金だからとテキトーな判断と対応をしていた印象が拭えません。

しかしそんな中、赤穂ウルトラは延期しましたが実際に大会を実施。
支払った金額に対する対価は得られたわけです。(制限時間は12時間半になったけど)

もちろんマラソンがコロナ感染の可能性が高い、ハイリスクであるなら実施するべきではないと思いますけど。
まあそんな検証結果も出てないですから、対策をしたうえで参加するのは構わないと思います。

実際誘導もしっかりしていたしエイドも良い間隔であるし、走りやすい良い大会でした。
参加費も1万円ですからね。
今後も機会があれば参加したいと思います。

と、いうか他にウルトラの大会があまりないですよね…