今更ですがナイキのエアズームペガサスターボのレビューです。
しかもターボ2ではなく初代のターボです。
本当に今更ですが、それも仕方ない。
ヴェイパーフライほどではないとは言え、このシューズも1万7000円以上するシューズです。
私は1万2000円以上のシューズは買わない主義なのです(笑)。
これはポリシーです。
というわけでヴェイパーフライには一生縁がないでしょう。
まあターボにも縁が無さそうでしたが、そこはチャンスがやってきた。
なんと楽天市場で11000円でエアズームペガサスターボを発見!
速攻で購入したのでした。
通常ネットでランニングシューズを探して物凄く安いときは、大抵サイズが24cmとか30cmとか極端な場合が多く、私のように27cmなどはあまり安くならないのです。
しかもナイキのシューズは今物凄く人気ですからね。
こんなチャンスはなかなかありません。
厚底の秘密に迫ります。
ちなみにこのエアズームペガサスターボ、初代なのですが正式名称は「エアズームペガサスターボ35」です。
エアズームペガサス35のターボタイプだからでしょう、たぶん。
見てびっくり、履いてびっくりのエアズームペガサスターボの評価とは?
エアズームペガサスターボの衝撃
まずいつものように見てみましょう。
まずこのシューズ、大きい。
とにかく見た目がデカい!
しかし意外と重さはなく235gくらい。
さらにエアズームペガサスターボ2は210gくらいに軽量化してるようですよ。
すごいですね…
上から見たところです。
やっぱりデカい。
なんとも大げさなシューズです(笑)
踵のとんがりは一体なんなの?
後ろから見てみます。
踵は…
緩い気がしますね、分かりませんけど。
ナイキ・スピードタイプのシューズで踵の固定力が高いとは思えません。
ついで足裏。
エアズームペガサスやエアズームスピードライバル、ズームライバルフライと似ている気がします。
グリップ力はかなり高いでしょう。
謎は全て解けました!
ナイキさんはアウトソールはそれほど気にしないのだ!(本当か?)
そして横から。
物凄く厚底ですね、そしてこのカーブ…
常識を覆す作りです。
しかし、ここがポイントです。
ナイキのシューズで今話題のポイントは2つ。
一つはミッドソールの素材の「ZOOM X」。
軽くてクッション性が高く、しかも反発力が高い。
さらに耐久性も高いという優れもの。
ヴェイパーフライ4%の寿命が160km、ヴェイパーフライNEXT%の耐久性が300kmと言われるなか、エアズームペガサスの耐久性はなんと800km(!)と言われています。
あなたはライトレーサーですか!?
ただ、ヴェイパーフライもミッドソールはZOOM Xを使用しています。
なぜエアズームペガサスターボは寿命が長いのか?
ここで2つ目のポイントです。
その秘密はミッドソール内臓のプレート。
ヴェイパーフライ4%やヴェイパーフライNEXT%には反発力UPのカーボンファイバープレートが内蔵されています。
対してエアズームペガサスターボにはカーボンファイバープレートが入っていません。
このプレート、反発力をさらにアップさせスピードを出やすくさせるのですが、どうやら寿命が短いらしく、ミッドソールやアウトソールが元気でもプレートがへたって本来の性能が発揮されなくなるようです。
逆に考えると、ヴェイパーフライもプレートがヘたった後、ペガサスターボと同じ性能を期待するのなら800km使えるのかもしれません。わからんけど(笑)
とにかくペガサスターボは凄いクッション性と反発力らしいです。
そして、屈曲性。
良く曲がりますね。
この形状でこの屈曲性だと自然にフォアフット走法にされそうですが…
エアズームペガサスターボを履いて走ってみる
では履いてみましょう。
な、なんだこの感覚は!?
ホールド力はあまりありません。
しかしそれどころではない!
履いた感じのフワフワ感!
トレーニングモデルがこんなフワフワでいいの?
エアズームペガサスより硬いと思ったら、めちゃめちゃ柔らかい…
では走ってみましょう。
凄いクッション。衝撃を感じません。
足が進む…
そしてやはり自然に前傾になっていきますね。
着地した感覚も不思議です。
アシックスのゲルニンバスのようにグニョっとする感じではなく、ポフポフな感じです。
(分かってくれますか?)
着地→パフッ→空気のバリアで反発みたいな。
上手く表現できません。
とにかく新感覚です!
シューズの重さも気にならず、スピードもぐっと上げられます。
す、すごい…
エアズームペガサスターボ総評
しかしこのシューズで走る場合、あまりにもシューズの力が凄すぎるため、初めは楽ですが、距離が長くなれば長くなるほど疲れてきます。
サブ4クラスのランナーだとフルでも使用しない方が良い気がします。
走力が十分でない場合、ミッドソールが柔らかいシューズだと長距離は非常に疲れやすくなります。
短い距離で足への衝撃を気にぜずスピード練習をするのであれば、どんなクラスのランナーでも使用していけると思います。
このシューズ、柔らかい割にはに着地から蹴り出しへの移行が速いのです。
フルやウルトラではサブ3クラスのランナーが使用するのが良いかなと。
ただ、フルやハーフの本番で使用するなら普通のランナーはカーボンファイバープレートが内蔵されているヴェイパーフライを使うでしょうから、やはり大会本番で使用するならウルトラマラソンですかね!
ウルトラなら相当な手練れでなければキロ4とかで走らないし、別にそれほど反発力も必要としませんしね。
一つ注意点があります。
このシューズが向いているのはフォアフット走法でストライドが大きいランナーです。
シューズ自体が自然とそうなるような作りな気がしますし。
前傾でストライドが大きいとこのシューズの柔らかさが生かせます。
そのためには、普段のジョグをエアズームペガサスで行うことをおススメします。
エアズームペガサスもターボほど極端ではありませんが自然とやや前傾になる感じで、しかもソールが硬い。
前傾フォームでの練習効果も大きいと思われます。
逆にいきなりエアズームペガサスターボやヴェイパーフライで本番を本気で走ると故障しそうで怖いですね!
良いシューズですが、かなり個性的ですので履きこなせるよう準備は念入りに行っておきましょう。
ちなみにペガサスターボ2は通気性が良くなって軽量化していますよ~。