アディダス「adizero japan(アディゼロジャパン)」レビュー…評価は?

私が思うに、
アディダスのランニングシューズに共通して言えるのは…
「軽い」
「走りやすい」

この2点です。

何故軽いのか?
よく分かりませんがとにかく軽い(ヲイ)。

アディダス自慢のBOOST™が搭載されていようが搭載されていなかろうが軽い。

そして走りやすい。
あまり走りを邪魔する要素がありません。

シューズの反発性が大きくスイスイ進む感じです。

ただその性質上、初心者や中級者ウルトラランナーにはそれほどメリットにならない場合があったりします。

例として、アディゼロRCやアディゼロボストンブーストなどはとにかく走りやすくてスピードも出るのですが反発が凄くて足裏が痛くなります。

特にBOOST™をミッドソールに使用しているものは「反発力とクッション性、耐久性がアップしている」とのことですが、とにかく反発力の大きさを感じてしまい、クッション性がいいとは(個人的には)あまり思えないのです。

したがって私も短距離の練習ではアディダスのシューズを使用することがよくあるのですがウルトラマラソン本番ではどうしてもアシックスやニューバランスのゴツイシューズで走ります。

ただ、今回アディダスのシューズでちょっと面白いな、と思ったシューズがありますのでご紹介させていただきます。

その名もアディゼロジャパン!
アディゼロジャパンブーストではありませんよ。

フルマラソンの走力チャートではサブ4クラスとされていますが、もっと上のクラスでも使用できるシューズだと思います。

復権なるか?元世界最速アディゼロジャパン

実はこのシューズ、かつて世界記録も出しているシューズです。

と言っても、アディゼロジャパンの名ではなく「adiZERO Adios(アディゼロ アディオス)」という名前なのですが。

現在の世界記録はキプチョゲ選手がナイキのヴェイパーフライ4%で出した2時間1分39秒ですが、その前の記録はこのアディゼロアディオスで出されたものです。

ちなみに2つ前の世界記録も3つ前の世界記録もこのシューズです。

アディゼロジャパンって凄いモデルだったんですね。

とりあえず観察してみましょうか。
ちなみに今回はアディゼロジャパン4ですよ。

まずその形状。
上から見てみましょう。



アディダス安定のワイズEです。
やはりシューズはある程度細めがいいですね。

横から見てみます。



結構薄いです。
何しろ重量は200g程度ですからね。
長距離で使用するならある程度クッション性が欲しいですが大丈夫でしょうか?

踵を見てみます。



アディダスにしては細めだと思います。
ラストも細めですし、もしかしたらかなりのホールド力があるかもしれません。

足裏を見てみますが…



アディゼロボストンやボストンブーストと似てる気がします。
おそらくグリップ力はかなりあると思います。

履いてみますが…
中足部も踵もなかなかのホールド力です。

また、足底に厚みをそれほど感じず自然な感覚で走れそうです。

実際に走ってみると、アディダスのくせに踵の固定力は高い。
ボストンのように走っていても踵上部が緩いと感じることはありません。

そしてクッション性。
私の大好きな感覚でした。

ランニングシューズのクッション性を(私的に)大きく3つに分類すると…

①着地時にグニョとした感覚がするもの
②ミッドソールに弾力性はあるが柔らかすぎないもの
③地面の衝撃を受けるもの

の3つに分けられるのですが…
ウルトラマラソンの使用に関しては②が大好きなのです。

柔らかすぎると疲れて後半しんどいし、着地衝撃を受けるとダメージが蓄積し後半これまた足が動かなくなります。

しかしアディゼロジャパンは典型的な②番で、長距離走のラストまでしっかり足を温存することができました。

通常このくらいのクッション性を感じるものは重量が220~240gくらいものが多いのですが、アディゼロジャパンは圧倒的に軽いです。

サブ10を目指すような実力のランナーさんにはぜひ履いてもらいたい一品ですね!