なまけものウルトラランナーの冒険

練習嫌いなランナーが100キロウルトラマラソンサブ10、サブ9を達成!調子に乗ってサブ8を目指します!

台湾のウルトラマラソン「高雄山城100KM超級馬拉松」完走記③

time 2017/12/26

いよいよスタートしました。
高雄山城100KM超級馬拉松、100キロの部。(66キロの部もあります)

おさらいです。
コースはこんな感じ。
キャプチャ4

と、いっても皆さんが知ってる地名は無いでしょうから、なんともイメージできないでしょうが。
一応このこの地方の観光名所をかき集めているようです。
スタートから20キロまではほぼ平坦。
20キロから32キロまでは細かいアップダウンを越えて200mほど上る。
32キロから40キロまで400m上る。
40キロからから50キロまではそこそこの下り。
50キロから70キロまでは緩やかな下り。
70キロから74キロまで100mくらい上り、78キロまで下り。
78からゴールまでは下り&平坦。

1つ1つの下りや上りが長めで、自分の苦手とするコースですね。
しかし走れるだけ本当に幸せです。

エイドは前半は5~6キロ毎、後半は3~4キロ毎に1つあり、今まで参加した海外ウルトラの中では圧倒的な充実度!
韓国9カ所、ドイツ12か所、マレーシア9か所とほぼ10キロに一つだったのに較べれば天国です。

さて、張り切っていきましょう!
まずは美濃の街中を走ります。
スタートで30秒のハンデを背負いましたが、キロ4分50秒で進んだら2キロ過ぎで2番手に上がります。
トップランナーが見える位置。誘導の車も見えますね。
ここからはキロ5分を目安に進みます。全くの平坦です。

前が見えないと怖いですが、ギリギリ先頭が見える感じです。
5キロでエイドがありましたが、左への曲がり角の右側にあり、真っ暗だったので気づかずに通り過ぎる(・ω・`彡 )з
先頭のランナーも寄ってなかったけど…なんてこった。
そう言えば台湾は右側通行ですよ~
信号はスタッフが車を止めて誘導してくれます。なかなか素晴らしい運営じゃないか!

7キロからトンネルに。
先導車ともお別れです。ただ、バイク隊が代わりに誘導してくれますけどね。
このトンネル、2キロくらいありました。
そしてトンネル内でなかなかのアップダウン。
トンネルを飛び出してしばらくすると10キロ地点。
どうやら10キロ毎に計測してくれるようです。
10キロ50分を少し切るくらい。いい感じではないでしょうか。

しばらくは北オホーツクのエサヌカ道路のような一直線。
15キロのエイドに着いた頃には先頭は見えません。そして後も見えません。
20キロ過ぎてもいい感じでしたが、なかなかアップダウンが激しくなります。
台湾は廟が多いですねえ。あちこちにあります。
コースは巨大な川沿いの国道で、なんかイメージ的にはダイナミックな四万十ウルトラです。
そして随分明るくなり、住民たちがチラホラ見えます。
結構応援してくれますよ。適当に「シエシエ!」とか言います。

そういえば、エイドに着くとまず中国語で話しかけられます。
まあ当たり前ですが。
そこから日本人と理解してくれるまで少し時間が掛かるので…
(やっぱ台湾人と日本人は似てるのですかね)
いきなり日本語で「こんにちは~ニイハオ~」と、日本語、中国語で続けて言うことにしました。
そうすると皆さんすぐに日本人と分かってくれます。
日本語を話せる人もチラホラいるので楽です。

それはさておき。
ここまで気になるのは野良犬…
結構いますよ。襲ってはこないけど…
ペナンで追っかけられた思い出があるのでかなり恐怖です。

25キロの第一関門突破。先頭ランナーがトイレに行ってたらしく目の前まで接近しました。
そういえば私、全然トイレに行きたくありません。
それは良かったのですが、27キロあたりから、段々脚が辛くなってきます。攣りそうな感覚。
キロ5分を刻んでおり、それほどのオーバーペースでは無いはずですが…
じわじわとした上りのせいだと信じたい。きっと平坦になったら元気に戻るさ。

30キロ過ぎ、彩繪神明村というアート住宅街(?)を走っていた際、またも野良犬が!
しかも追いかけてきます。
ひえー!ここはダッシュしますが、さすがに犬の方が速いです。
そのままタックルされました(o゚□゚)o≪≪≪ワアァァァァァァッ!!
噛みつかれなくて良かったですが。

そしていよいよ高雄山城100KM超級馬拉松、最大の難所…
白雲山へ続く坂道の始まりです。とりあえず暑い
この時点でトップと30秒差の2位…なんか状態的に優勝は無理では?

しかし、大逆点を狙うずっきー。
さあトップは目の前だ!

と言う訳で30キロ過ぎの街並み…中華っぽいですね!
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ここからじわじわと上り始める。
脚が辛い…
かなりの傾斜です。
頑張って走ってみるもトップまであと5mのところで…
歩きだしたのは、やはり…

自分でした!!!

情けない?
黙らっしゃい!コラッ(`・o・´)۶ ☆(;>pq<)イ
走れないものは走れないんだから仕方ない。
根性で走るとか、科学的にありえません。
辛いときに走れる人はそれだけの能力があるから走れるのです。

どんどん離される憐れな私。
走ったり歩いたりの繰り返しです。
いくら傾斜がきついと言っても…30キロ過ぎで止まってしまうとか明らかにおかしいですね。
しかしおかしかろうがおかしくなかろうが現実はこれな訳です。

35キロのエイドでもヨレヨレです。
景色は抜群に良いですが、状態は抜群に悪いですね。
後ろから抜かれないのが不思議なくらいです。

と、思ったら後ろから来た( ゚Д゚)キャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
しかも2人も並んで!
たぶん知り合い同士なんでしょうね。

向こうは走っているのであっさり抜かれます。
これで4位。
モタモタしてたら上りでこのあとも抜かれ続けますね(´。・ωq)(pω・。`)

そうこうしてたらしばらくするとさらに1人来た。
こちらのランナーさんは私を抜いた後に歩いたり走ったりの繰り返し。
つまり私と似たような状態です。
こうしてこの方と頂上までデッドヒート。

標高600m、頂上のエイドでは私が少し前に到着。
「こんにちは、ニイハオ」
「日本?」
「YES!」
「私も日本行ったことあるよ」
台湾の方は日本に馴染みがあるので話が早い。
ここではシュウマイを頂きました。私が固形物に手を付けたときは(脚が。お腹は絶好調ですよ~)大抵終わってます。

さてここが40キロ、下ります。
脚は攣りそうですがキロ5分を切るか切らないかといったスピードで行きます。
で、抜かれるとは思いましたが、すぐに先ほどのデッドヒートした方に抜かれましたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
下りで平地以上のスピードを絶対出さない私は必ずと言っていいほど序盤、中盤の坂で抜かれます。

それでもキロ5分キープ出来ていれば上出来です。
ここで飛ばしたら完全に潰れるかもしれません。

下りも景色が良いですね~
やはり四万十と似てます。そして素晴らしい天気。

うーむだんだん標高が下がってまた暑くなってきましたね。
実は台湾は日本よりずっと暖かいといっても、さらに台湾の南北で差があり…
北部の台北はこの日最高気温20℃、南部の高雄は最高気温27℃。
随分気候が違うのです。あぁ、涼しいところで走りたいですね~

50キロを4時間25分ほどで通過。
よっぽど奇跡が起きなければ9時間は切れませんね。

坂を下り切ってまた街に出ますよ。
先頭には随分置いていかれたんでしょうね…
まあ優勝は無理かもしれませんが、自分なりに走り続けて行きましょう。

諦めるのは簡単ですが、この先前の4人のランナーが全員潰れるかもしれんし…
そうだ、まだ引くべきときではない!!!
希望を持つのだ!

その希望は既に非常に他力本願的なものでしたが、私は走り続けたのです
ただ今5位です!

50キロを過ぎ、コースマップ上ではじわじわと下りなのですが体感的にはほぼ平坦です。
52キロのエイドでついに被り水用のプールを発見。
給水、給食よりも先に飛びついて頭から被る。
そしてふくらはぎにぶっかけます。

あ~甦りました。
そしてジンジャーエールみたいな炭酸水を貰います。

うーん、さらに甦る。
残りに上り坂が少なければいけそうです。
シエシエ~!

しばらく進むと、前方にランナーが見えます。
誰かな?と近付くと序盤トップだったランナーです。
どうやら順位は大きく動いたようですね。

こちらは大体キロ5分10秒くらい。
少しペースは落ちていますが追い付いてしまいました。
そして、抜きます。
「Nice run!」
「謝謝」
これで4位。

引き続き大きな(本当に大きい)橋を渡ったり、川沿いを走ります。
この頃になると随分応援が多くなりましたね。
集落には廟や公園が大体あって、そこで子どもが遊んでたりします。
2,3歳と思われる子が親に無理やり手を振らされてたりします(笑)

何事もなく56キロのエイドに到着。
ここでは今回初のトイレに寄ります。
私は何故か海外に来るとトイレの回数が激減します。何故でしょうか…

さあ引き続き平坦、途中上り坂で競り合ったあのランナーを抜きます。
やっぱり下りのダメージが大きかったのでしょうか?
これで3位!

58キロのエイド。
懲りずに「こんにちは~、ニイハオ」
「Oh、日本から?」
「Yes、リーベンレン(中国語で『日本人』)」
英語も中国語もごちゃ混ぜですね。

「東京?」
「No、No、大阪」
いくらなんでも岡山は知らないでしょうから…まあ関空から来たし岡山と大阪は近いし(?)良いか。

私の想像する外国人が知ってる都市ベスト5
①東京
②大阪
③名古屋
④福岡
⑤京都
まあ空港がある街が普通有名でしょう。
ドイツ人でも名古屋を知ってたし。
京都は観光王国ということで
岡山は25位くらいだと思います。豊田の方が有名でしょうね。

「3番だよ」
「謝謝、1番はいつ来ましたか」
「5分くらい前だよ」
「分かりました、優勝します!」
「頑張って~」

また無責任に言ってしまった^^
引き続き走り続けるとなんか林道に入ります。
中間地点が60キロ過ぎ、その前が林道…
まさしく四万十ウルトラですね。

森を抜けて、やっと中間地点(61キロ)に到着。
扇平山荘という…ホテル(?)かな。
プールとかありました。

ここのスタッフさんもノリノリで、手を振って近づいたら
おねえちゃんが
「キャー!」
…と元気いっぱいです。
他のスタッフも
「ゆっくり休んでいって。座って座って!」
と休憩を勧めてきます。

ここにウルトラマラソンのあるべき姿を垣間見れます。
このまま私が3位でゴールすれば表彰されます。
だから普通は余計に休まないはずなのです。
しかしウルトラランナーを応援してくれる人はそうは思わない。
100キロ走るのは凄いこと、それで十分。
ウルトラで順位を争うなどという発想は無いのです。
まあ、当然と言えば当然ですが、台湾ではその考え方がより顕著でした。

荷物を受け取り補給する。
どうせ大して効かないとは思ったけど、カフェイン入りのエナジージェルを摂ったりしました。
やっぱり効きませんね(笑)

滞在時間は4分、出発します。
みなさん、謝謝!
おっと、のんびりしてる間に4位の人に抜かれました。

引き続き川沿いを走りますよ。
ところでこの川、なんて名前だ?と思ったので今更ながら調べたら「荖濃渓」という名前の川でした。
渓は川という意味ですね。

荖濃渓の東側をひたすら走る。
ここの感想は、とにかく暑いということでした。
風は涼しいのですが、日差しが辛いですね。
63キロくらいでまた3位に上がる。
さらにひたすら走る。

そして69キロのエイドにあと少し、というところで前にランナーが見えた!
うーん、なんか抜けそうな気がするぞ。

残り30キロ!

70キロ地点、分岐です。
まずは真っすぐ4キロ進んで折り返し、4キロ戻って対岸に向かいます。

73キロまではほぼ平坦なので張り切っていきます。
69キロで見えた前方ランナーですが、なかなか接近出来ません。

72キロほどで歩きだしたので、そこで急接近。
一気に抜いてしまいます。なんだかとてもしんどそうですね。
とうとう2位に復帰だ!

73キロからとうとう激上りが始まります。
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このあたり茂林地区という観光地らしく観客が一杯います。
みんなして
「加油(ジャーヨ、頑張ってという意味)」
と応援してくれます。
今まで参加した海外ウルトラの中では、やはり一番応援が多いですね。

しかし、走れません…
歩きます。
誘導の警官のバイクが近寄ってきて
「加油!!!」
と何度も言ってくれるのですが…
そして前方に先頭のランナーの姿も見える。
しかし彼はちゃんと走っています。

つまりどんどん引き離される訳ですね。
悔しいがどうにもなりません。

上り切って、露店街を抜け折り返し地点のエイドです。
途中ではトップとすれ違う。どうやらまだ余力はある様子。
エイドでは赤い腕輪をもらいます。
折り返し地点までちゃんと来た、という証明になりますね。

下って下って78キロ地点まで戻る。
その間もトップにはどんどん」引き離されているようです。
ちなみに3位の方は40キロ手前の上りでデッドヒートを繰り広げたあの方ですね。

78キロのエイドでは大歓迎を受け、皆さんと写真を撮る。
この辺りから、何故かエイドに着くたび写真を撮られまくります。
そろそろ入賞の可能性が高いからでしょうか。

しかしそこから2キロほどの長い橋を渡りますが、もう差は3分以上ある感じ。
そして80キロを過ぎ橋を下って右に曲がったところでもう姿は見えません。

そこから、神威天台山という寺の敷地に入るのですが。
そこまでは頑張った…
提灯みたいのがぶら下がっている道をなんとかキロ5分半ほどで進む。
それにしても広いな、なかなかエイドに着かんぞ。
やっと敷地内の82キロのエイドに到着し、今度は黄色い腕輪をもらいました。
ここもショートカット防止のためですね。

ここでも
「ゆっくり休んで行け」
という感じで勧められましたが、さすがにそういう訳にはいきません。
ここでゆっくりしていたら1位どころか2位も危ないです。
正直3番手のランナーさんは失速しなさそうな走りでしたし。
ただ、エイドの皆さんにとっては待ちわびたランナーがやっと来て仕事ができる訳ですから、色々勧めるのは当然であります(笑)

「謝謝」
と言って走りだし、しばらくすると。
何だか砂利道の未舗装路が出現…
スタッフさんがここを上れと。
何だか工事現場みたい。そして上りがきつくて走れない。

残念ですがこの時点で正直1位は難しい…と感じました。

しかししかし、1位が無理なら2位を死守、2位が無理なら3位を死守しなければいけないです。
ヘタレるために台湾に来た訳ではありません。

走れるところは走り、平常心で頑張りましょう。

やっと砂利道を越えたら、今度は公園を走る。
カップルがいちゃいちゃしていたのがとても印象的でした!
その後道が途切れたと思ったら、そこにいたスタッフが「階段を下れ」と。

トレッキングコースの石段みたいのがありました。
ダダダっと走って下ると
「Walking!」
と言われました。だいぶ疲れているように見えたのでしょうね。

石段を下り切り。
路地裏みたいな道を抜けると国道に復帰。

前方には誰も見えない。
が、残り15キロ、全力で走りましょう!

つづく!


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