アシックス「GT-1000」レビュー…評価は?

GT1000…とっても地味なシューズ

みなさんこんにちは。
主観の入りまくりのシューズ分析です。
そもそもこれからもアシックスさんの評価ばかり入ってくると思います。
それは私がアシックスばかり履くからです。

前回のアシックスゲルカヤノは、ウルトラマラソン大会本番のみでの使用なら足裏への衝撃が小さく、ビギナーは履いても良いのでは?という評価でした。

そして多少の経験を積んで、他のシューズも履いてみたい!!!
という方こちらはどうでしょうか?
ん?ゲルニンバス?
良いですね!でも違います。
そもそもゲルニンバスはカヤノよりクッション性が高いのです。

では…GT2000?
むむ、惜しい!こちらも良いですね。

しかし他にもなかなか良いシューズはありますよ。
その名もアシックスGT1000シリーズです。



ん、履いたことないですか。
そうですか!
はい、私の周りでも履いた人は見たことありません(涙)。地味ですね。
でも、地味だって良いじゃないか、GT1000…

地味だけどソールの硬さが疲れを軽減

同じ厚底シューズですが、ゲルカヤノやゲルニンバスに較べてGT1000やGT2000はソールが硬いです。
その分地面からの反発を利用できます。
前回述べたとおり、カヤノは着地のとき確かに衝撃が小さいのですが、その分反発力を利用できません。
着地感がフワフワ故に「着地→反発力を利用して蹴りだす」までに身体の動きに無駄が出ます。
うん、出てるはず。
そうするとやっぱりウルトラマラソンの後半疲れてペースダウンしやすいんですね。

その点GT2000やGT1000は疲れにくいと思われます。
柔らかいシューズの方が硬いシューズより疲れにくそうですが…実際は逆です。
と、いうか実際私がGT1000を履いて走ってらカヤノより後半のペースダウンが緩やかになりました。

ただし、厚底ではありますが、その硬さゆえクッション性はカヤノに較べれば低く(クッション性と反発力は相反するので仕方ないですが)ウルトラの後半では足裏が痛くなるかも…しれません。
まあそこはキャリアを積めば何とかなるよね、たぶん。

問題はシリーズの代によってはソールが柔らかめになってしまうこと。
毎年いちいち変えなくて良いのに…

地味だけど踵の安定性はピカイチ

ここまではGT2000の下っ端扱いでしたが、実はGT1000はここが違う。
GT1000は踵の造りが非常にしっかりしています。
踵の安定性はシューズの機能の中でもとても大事で、ここがグラグラ、ブカブカ不安定だと疲れやすくなります。

GT1000の踵は細く(日本人は踵が細めなのでこの方がしっくりくると思います)、硬めなのでガッチリ固定してくれます。


GT2000はモデルによってはヒールカウンターがないものもありました(!)が、GT1000は必ず内臓されています。

その意味でもロスが無くパフォーマンスの高いシューズだと思います。

地味だけど(だから)安い

何となく名前からしてもGT2000の格下版っぽいシューズですが、値段も格下です。
でも、別にGT2000より機能が低いわけではないのに安いのはGT1000の長所でしょう。
財布に優しい、地味なGT1000。
何だか魅力的に思えてきませんか?

アシックスGT1000総評

とにかく地味なGT1000。
総評は「ソールが硬く、踵ガッチリ。ゲルカヤノより足裏の衝撃が大きくなるが、蹴り出しのロスは非常に小さく、履きこなせばコストパフォーマンスは高い。シリアスウルトラランナーへお勧めの1足!ただし地味。」という評価です。
あ、そういえばスリムサイズが無いのは欠点ですね~

皆さん良かったら履いてあげてくださいね!